• お重の中にとりどりに詰められた、おめでたい料理の品々。お二人の料理家に、おせちを披露してもらいました。おいしそうな料理と美しい盛りつけは、さすが、お見事です。本日は、角田真秀さんのおせちを紹介します。
    (『天然生活』2017年1月号掲載)

    たっぷりとっただしでおせちをつくる新年の幸せ

    お品書き

    ・伊達巻き
    ・紅白かまぼこ
    ・千枚漬けのサーモン巻き
    ・たたきごぼう
    ・紅白なます
    ・いくら
    ・ローストビーフ
    ・黒豆
    ・りんごきんとん
    ・海老のボイル
    ・筑前煮
    ・ぶりの漬け焼き
    ・鶏の根菜ロール
    ・金柑の蜜煮

    去年は、自宅の分と、仕事でお世話になった方のご自宅用につくりました。煮ものやローストビーフなど、定番料理がメインです。

    自信作は、伊達巻きと、きんとん。

    画像: お世話になった方へのおせち。黒豆は丹波産と北海道産の2種で比べ煮。同じ調味料、同じ工程でつくると、豆の違いが顕著にわかって面白かったです

    お世話になった方へのおせち。黒豆は丹波産と北海道産の2種で比べ煮。同じ調味料、同じ工程でつくると、豆の違いが顕著にわかって面白かったです

    伊達巻きは毎年、苦労していたのですが、はんぺんを使って焼き目をつけてからオーブンで焼いて巻いたら、いままでで一番うまくいきました。

    栗きんとんは栗が間にあわなかったので、りんごを煮たものを加えて、りんごきんとんに。栗よりも軽く仕上がり、食べすぎてしまいがちなお正月にはぴったりだと思います。

    ふだん、だしはとらず食材のうま味だけで調理することが多いのですが、お正月には、たっぷりのかつお節でていねいにだしをとります。そのだしを使って筑前煮をつくり、お雑煮もいただきます。

    私にとって、だしのおいしさを実感するのがお正月の料理です。



    <構成・文/結城 歩 写真は本人によるもの>

    画像: お品書き

    角田真秀(すみだ・まほ)
    東京・九段下で料理店を営む両親のもとで育つ。販売業を経て、料理の道へ。カフェの立ち上げや、実家の店を父母とともに切り盛りするなどの経験を積み、夫とケータリングユニット「すみや」をスタート。旬の食材を使った家庭的なお弁当で人気となる。雑誌や書籍をはじめ、ワークショップなど活躍の場を広げている。近著に、『5分でおいしくなる煮込み、あっさり塩煮とこっくりしょうゆ煮 』(学研プラス)、『料理が身につくお弁当』(PHP研究所)。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


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