• 「素敵だな」と思えるご夫婦たちには、身にまとう服にも共通した雰囲気があるようです。今回は、エムエム・ブックスの服部福太郎さん、みれいさんご夫妻に、ふたりが選ぶ「心地いい服」について伺いました。
    (『天然生活』2017年2月号掲載)

    根っこの考えが同じだから、自然と調和した装いに

    「ミルツル」のサロペット姿の福太郎さんに、「えみおわす」のシャツワンピースを羽織ったみれいさん。足元をしっかりと温め、上半身は冬でも薄着が基本だそう

    東京から会社ごと岐阜・美濃市に移転して、1年半。住みはじめたころよりいまのほうがずっと、この静かでつつましい町が好きになりつつあるというおふたり。

    夫婦で長年、冷えとり健康法を実践していることで、着るものも自然と、天然繊維でていねいにつくられたものを選ぶように。この日も、福太郎さんは6枚、みれいさんは4〜8枚の靴下を重ねばき。

    日常着には、おふたりともに大好きという「コズミックワンダー」と「えみおわす」を中心に、「アーツ&サイエンス」のアイテムを組み合わせて着ることが多いそう。

    「男性のパートナーが冷えとりに関心がないというご夫婦も多いかと思うのですが、私たちはたまたま根っことなる考え方を共有しているから、着るものも自然と似通っているのかも」

    ミヒャエル・エンデの童話の少女「モモ」が着ているようなオーバーサイズの服がいまの気分という、みれいさん。大きめのシャツワンピースや、福太郎さんのものを着たりすることもあるとか。

    「東京のような刺激はないけれど、時間に余裕ができたことで、ファッションについて、より深く考えるようになりました。かまわないでいようと思えばいられる環境なんですけど、装うことには、いつも意識的でいたいと思っています」

    定番ブランドに、女性らしい甘さを、ひとさじ

    画像: 定番ブランドに、女性らしい甘さを、ひとさじ

    「えみおわす」のニットとデニムパンツに、衿のフリルが愛らしい「マーガレット・ハウエル」のブラウスを合わせるのもお気に入り。凛とした少年のようでありつつ、女性らしい甘さをほんの少し加えているのが、みれいさんらしい

    手紡ぎや手織りでていねいにつくられた、やさしい服

    画像: 手紡ぎや手織りでていねいにつくられた、やさしい服

    築90年の古民家を再生した「エムエム・ブックス」前にて。みれいさんの巻きスカートや福太郎さんのベストは、おふたりが大好きな「えみおわす」のもの。ゆるやかな町の空気に、ていねいにつくられた服がやさしくなじむ

    春が待ち遠しくなる、新しい感覚の和コーデ

    画像: 春が待ち遠しくなる、新しい感覚の和コーデ

    和装を思わせる「コズミックワンダー」のオールインワンと草履を組み合わせた、新しい和のニュアンスが新鮮。東京の「備後屋」で見つけたかごは山形の民芸品で、背負って散歩していると必ず町の人たちからほめられるそう

    福太郎さん愛用の、和の知恵を生かした収納袋

    画像: 福太郎さん愛用の、和の知恵を生かした収納袋

    「えみおわす」の道中財布&刺し子袋に、いつも持ち歩く小物を整頓。福島の奥会津でつくられているというヒロロ細工のケースには、鏡や爪切りなど身だしなみグッズを入れて。軽くて手触りがよく、自然素材のかごとも相性抜群



    <撮影/尾嶝 太 取材・文/野崎 泉>

    服部福太郎、みれい(はっとり・ふくたろう、みれい)
    岐阜・美濃市にて、「エムエム・ブックス」主宰。みれいさんの近著に、『わたしらしく働く!』(マガジンハウス)、『SELF CLEANING BOOK3 うつくしい自分になる本』(筑摩書房)、『みの日記』(扶桑社より復刊予定)、『きんいろのアファメーション帖 BIG』(エムエム・ブックス)があるほか、毎日新聞日曜くらぶにて「好きに食べたい」連載中。メルマガとして配信するラジオ、「声のメルマガ 服部みれいのすきにいわせてッ」を月3回配信、特設サイトをnoteにてオープン。最新刊は、『わたしと霊性』(平凡社)、『わたしのきんいろ手帖2020』『365日日めくりッラブ2020カレンダー』(ともに、エムエム・ブックス)。9年ぶりに編集した冷えとりスタイル本の決定版、『冷えとりスタイルブック』(エムエム・ブックス)も2019年秋発売直後から話題になっている。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


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