• 食べるもので、わたしたちの体はつくられています。どんなふうに食べものをいただくかは、どんなふうに生きていくか、未来の風景に繋がっています。そこかしこに咲く、食べられる草を紹介しながら、生きる知恵と力を紹介します。今回は、葉も、花も、実も食べられるカラスノエンドウを料理しました。さぁ、自然に生きる草を摘み、自然なごはんをいただきながら、自然な生き方へ。

    ◆カラスノエンドウの摘み方

    画像: ◆カラスノエンドウの摘み方

    カラスノエンドウは、葉も、花も、実も食べられる草です。

    実は、大きくなると硬くなるので、膨らむ前の小さなものを摘んでいただきます。葉は、手で簡単に摘めるところが、柔らかくて美味しい。

    同じマメ科の豆苗の味に似ていて、サラダや味噌汁、天ぷらなどおすすめです。

    ◆カラスノエンドウのシチューのつくり方

    画像: ◆カラスノエンドウのシチューのつくり方

     いつもつくるシチューをつくります。カラスノエンドウを引き立たせるために、インゲンやスナップエンドウなど、緑色の食材をあえて使わずに作りましょう。

     茹でたカラスノエンドウを載せます。

    ◆カラスノエンドウ マメ科ソラマメ属

    画像1: ◆カラスノエンドウ マメ科ソラマメ属

    お日様の光が好きで、葉の先端に巻きひげをつくり、まわりのものに絡みつきながら、背丈を伸ばす越年草植物。熟すと実が黒くなることより、カラスノエンドウと命名。

    どこでも見かけるお馴染みの草ですが、いろんな薬効があることがわかってきました。そのひとつが、精神を安定させる働きがある精油成分、アピインの存在で、イライラや不眠の対策によいといわれます。

    炭水化物・たんぱく質・脂質の代謝に関わり、エネルギー生産をサポートするビタミンB1も含まれているので、脳の働きをたすけてくれそうです。

    ドクダミにも多く含まれるポリフェノール、クエルシトリンは、便をやわらかくする働きがあります。抗菌作用が認められているので、腸内の有害物質に作用して、腸内環境を整える効果も期待できそうです。

    画像2: ◆カラスノエンドウ マメ科ソラマメ属

    ◇美しい大地、きれいな水にするためにできること

    【紙のリサイクル】

    雑誌や新聞紙だけでなく、小さな紙類も、封筒にまとめてリサイクルに出しています。あわせて、印刷物をつくるときは、できるだけリサイクルの紙を選びたいと思っています。そして、買うときも、新しいものではなく、できるだけ、リサイクルによって作られたものを選びたいと思っています。

    「できるだけ精神」でやっていましたが、世界的規模で森林火災が起こった今、木をできるだけ切らないような心がけは、これからますます大切にしたいことです。

    ◇摘み草をいただくコツ

     水をためたボールに葉を入れてきれいになるまで洗いましょう。

     毒草もあるので、食べられる草とわかるものだけを摘みましょう。

     除草剤がかかっていないことを確認できる場所の草を摘みましょう。

     摘むときは「ありがとう」の気持ちを込めて。食べなかった草は、土にかえしましょう。


    <写真・文/かわしまようこ プロフィール写真/大沼ショージ>

    画像: ◇摘み草をいただくコツ

    かわしまようこ
    幼少の頃から雑草が好きだった記憶をもとに、草を摘みながらこころと体を調え、潜在意識に触れる雑草教室やリトリートを開催。最近は、絵本づくりと草を使った商品づくりをはじめ、虫さされのかゆみを抑えるオオバコオイルが大人気。著書に『道ばたに咲く』など。


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