• 古きよき英国の田園景色が広がるコッツウォルズに移住したコズエ・ガーナーさんは、2匹の保護猫を飼っています。保護猫と出合ったのは、保護団体のホームページ。そこからガーナーさんの家に迎い入れるのには、スタッフが自宅を訪問し厳しいチェックが。そうして家族の一員となった2匹の子猫のんびりした毎日をお楽しみください。

    猫保護猫から生まれたディエゴとココ

    我が家には、もうすぐ9歳になる保護猫出身のディエゴとココがいます。

    正確に書くと、保護されたお母さん猫のお腹に赤ちゃんがいることがわかり、獣医さんに預けられ、生まれた子猫がディエゴとココでした。

    画像: 左の茶とらが甘えん坊の男の子ディエゴ、右のふさふさの黒猫がおっとりだけど社交家のココ

    左の茶とらが甘えん坊の男の子ディエゴ、右のふさふさの黒猫がおっとりだけど社交家のココ

    以前、住んでいた地域のキャットレスキューのWebサイトでは、それぞれの猫、犬の簡単な紹介と、どういうお家に引きとってもらいたいかが書かれています。

    たとえば、年老いた猫と犬の場合は「静かに暮らしたいので、子どもがいないお家希望」といった具合です。ディエゴとココの先代の我が家の猫、デイジーとデニスも、このキャットレスキューからやってきました。

    このWebサイトでディエゴとココ、そしてほかの兄弟たちが紹介されているのを見て、引き取りたいと伝えました。すると、ボランティアのスタッフが来て我が家をチェックした後、やっとディエゴとココをガーナー家の一員に迎えることができたというわけです。我が家には一時、先代のデイジー、デニスと合わせて猫が4匹もいましたが、デイジー、デニスは夜空の星になったので、いまは、ディエゴとココだけになりました。

    新しい家族は甘えん坊とおっとりさん

    ディエゴは甘えん坊の人見知りの男の子、ドアのノックが聞こえると、すぐに隠れてしまいます。ココは、おっとり、お花好きで社交家の女の子です。

    画像: ココは、花を飾るとすぐに花の横に座り、まったり

    ココは、花を飾るとすぐに花の横に座り、まったり

    画像: ディエゴはふかふかなベッドの上が大好き。すぐにでまどろみタイムに

    ディエゴはふかふかなベッドの上が大好き。すぐにでまどろみタイムに

    引っ越して間もないある日、小さな中庭で猫のミャーミャー怒ってる声がします。すぐに夫が見に行くと、ご近所さんの猫、インカでした。インカはミニ版ココといってもいいくらい、ココにそっくりですが、性格は違って、冒険好きの女の子。ご近所さんによると、かなりの広範囲をふらふらと散歩しているようです。

    庭に夫が現れたので、インカは退散。夫の足元でミャー、ミャーと急に威勢がよくなるディエゴです。こうして少しづつ、ご近所さんの猫たちともご対面となりました。

    画像: アンティークの布の横で、何かを考え中のディエゴ。創作意欲を刺激されたのかな?

    アンティークの布の横で、何かを考え中のディエゴ。創作意欲を刺激されたのかな?

    画像: 私の仕事中に布の上でくつろぐココ

    私の仕事中に布の上でくつろぐココ

    散歩をすると、家の前でお昼寝していたり、行儀よく座っていたり、いろんな猫を見かけます。猫好きの夫と散歩すると、猫を見かけると必ず止まるので、なかなか前に進めません。

    画像: 散歩中に出合ったご近所の猫。夫は引き込まれるようにスキンシップを挑む

    散歩中に出合ったご近所の猫。夫は引き込まれるようにスキンシップを挑む

    画像: こちらも散歩中に出合ったご近所の猫。自宅(?)の門で行儀よく

    こちらも散歩中に出合ったご近所の猫。自宅(?)の門で行儀よく

    猫や犬を飼っているほとんどの家では、自由に庭に出入りできるように小さなドアがバックドアに取り付けられています。犬は、庭から出られませんが、インカのような冒険好きな猫は塀を乗り越えます。でも、ちゃんと自分の家に帰っていきます。我が家のディエゴとココは、庭に出ても塀を乗り越えることはほとんどなく、まったりと日向ぼっこを楽しむくらいです。

    保護されるのは犬と猫だけではありません

    「保護」というと、どうしても犬と猫を想像します。しかし、夫のお姉さんは、犬と猫だけでなく、保護ポニー2頭を引き取り育てています。さまざまな理由でレスキューにやってくる動物。この動物たちを温かく迎え世話をする、ボランティアのスタッフたちと獣医さんなどの関係者には本当に頭が下がります。

    画像1: 保護されるのは犬と猫だけではありません
    画像: やっと目を覚ましたココとディエゴ。2匹の時間はのんびり流れています

    やっと目を覚ましたココとディエゴ。2匹の時間はのんびり流れています

    イギリスで外出制限が始まり、スーパーでの食料品が品薄になっているというニュースが、新聞やテレビで騒がれ始めたころ、街のWebサイトで困った方へのボランティアの募集が告知されました。それと並んで、「獣医さんのところに、ペットフードがたくさんありますから、心配しないでください」という告知も。このひとことで、私を含めたペットを持つ街の人たちは、みんな安心したと思います。

    外出制限も少しずつ緩和されてきて、イギリスでもまた少しずつ世の中が動き始めました。ディエゴとココは、あいかわらずののんびりした毎日で、おやつの夢をみつつお昼寝です。

    画像2: 保護されるのは犬と猫だけではありません
    画像: おやつの夢を見ているディエゴとココ。次回もお楽しみに

    おやつの夢を見ているディエゴとココ。次回もお楽しみに

    <写真・文/コズエ・ガーナー>

    コヅエ・ガーナー
    神戸市出身。イギリス・コッツウォルズ在住。ソフトファニシング・インテリア、風水インテリアデザイナー。2008年からMisty Interiorをスタートし、ロンドンを中心に活動している。


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