• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしを作る。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、いま振り返る、昨年の春、白鳥さんが新型コロナウイルスに感染したとき のお話です。

    まさかのコロナ感染

    少しずつ暖かい日も増えてきたような気もするこの頃、皆さんいかがお過ごしですか?

    私はヒマと言えばヒマなんですが、人間不思議なもんで慣れると言うか、そもそも、ぐーたら人間だった本質が出てきちゃって快適というか、これといって問題もなく過ごしています。

    とはいえ、去年の今頃はコロナのニュースが出始めた時期だったんですよね。どこか遠い場所のこと、という感覚で受け止めていましたが、まさかでした。

    その年の4月には私自身のコロナ感染が分かったのです。

    当時は情報も錯綜している中で、色々な方にご迷惑をおかけしてしまい、大変だった思い出があります。

    はじめにもしや? と疑ったのは嗅覚の異常でした。鼻が効かなくなるらしいという話題が、テレビで取り上げられていた時でした。

    ただ4月といえば花粉が飛んでいる時期です。私はアレルギー性鼻炎持ちで、体調によっては、ほこりや動物の毛やカビ、花粉なんかでくしゃみが止まらなくなって、鼻詰まりになって鼻が効かなくなることがよくあったので、いつものアレかな? と、なかなか自分で判断ができませんでした

    そのあとに味覚も分からなくなってきました。

    しょっぱいと甘いは、なんとなく分かるんですが、スパイスの香りとかお出汁の味とか全く分からなくて、カレーもしょっぱいどろっとしたものを食べている感覚、チョコレートはゴムを食べているみたいでした。よもぎのお茶が好きで毎日飲んでいたんですが、香りもしなくて白湯を飲んでいるようでした。

    自宅療養をはじめた1日目と2日目は熱が上がりました。とはいえ、判断基準の1つにされていた37.5には届かない37.0あたり。熱と倦怠感が続き、インフルエンザにかかった時のような感じでした。

    画像1: まさかのコロナ感染

    「あまりに辛かったら、市販の風邪薬飲んで下さい。」と保健所の方に言われていたのですが、飲まずに過ごし、1週間もすると体調は良くなって、そこから2、3日経つと味覚と嗅覚も戻ってきました。

    振り返れば、だいぶ軽症で済んだのですが、一番しんどかったのは精神面でした。心ない事を言われたりもしたので、その度に電話やメールでベッドの上で対応している時期が一番しんどかったですね。

    そんなことも少しずつ落ち着いて、ようやく寝付けるようになったのは10日を過ぎたあたりでした。

    画像: 夫が療養中に作ってくれたミルクレープ

    夫が療養中に作ってくれたミルクレープ

    身体は回復しても、そういった精神面やお付き合いでご苦労される方も多いと聞きます。そんな差別がなくなることが一番だと思います。

    できることなら、誰も感染しないで欲しいですね。あんな辛さを味わって欲しくないと強く思います。

    画像: 復帰後一発目のロケ

    復帰後一発目のロケ

    回復したから思うのかもしれませんが、いずれ大手を振って遊べるようになる日が必ず来ると思うのです。その時にみんなと抱き合って大声で笑い合いたい! その時の喜びは想像以上だと思うからです。

    だから今は、その笑いまでの大きなフリだと思って、じんわり耐える日々を楽しく過ごそうと思っています。



    画像2: まさかのコロナ感染

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。




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