• 列車の先頭部に掲げられる“ヘッドマーク”。カラフルで味のあるどこかレトロなデザインは、鉄道好きさんはもちろんのこと、そうでない人も心惹かれるはず。そんな魅力的なヘッドマークを、クロスステッチでワッペンに仕立てる方法を、鉄道手芸家・スハネフが紹介します。

    昭和の香り漂う“ヘッドマーク”を、クロスステッチのワッペンに

    特急や急行列車の先頭部につけられた “ヘッドマーク”をご存知ですか? 

    ヘッドマークは、列車の愛称にちなんだイラスト入りの表示板のことで、昭和初期、列車に愛称がつけられるようになって以降、さまざまな形やデザインのヘッドマークが誕生しました。近年はLED式が主流なので、イラスト入りのヘッドマークは減ってしまいましたが、実物を見たことがない人でも、なぜか懐かしい気持ちになりますよね。

    そんな昭和の香りが漂うヘッドマークをクロスステッチのワッペンにしてみました。鉄道ファンならずとも、その独特の書体やデザインには、心ときめく魅力がたくさん詰まっています。

    画像1: 昭和の香り漂う“ヘッドマーク”を、クロスステッチのワッペンに

    バッグにつけるなら、特急列車の顔をイメージし、ワッペンをバッグの中央に配置するのがおすすめです。

    画像2: 昭和の香り漂う“ヘッドマーク”を、クロスステッチのワッペンに

    四国を走る特急列車「南風号」。先頭部についているヘッドマークがこのワッペンのモチーフ。断崖の足摺岬とビロウアコウという椿の花がカラフルに描かれています。

    HOW TO MAKE
    「南風ワッペン」のつくり方

    材料

    糸:DMC25番刺繍糸/すべて2本どり
    布:DMCアイーダ/18カウント(白)
    接着芯(極厚)

    仕上がりサイズ(目安):縦8×横11㎝

    つくり方

     クロスステッチをする

    図案を見ながら布にクロスステッチをする。

    図案

    画像1: つくり方

    クロスステッチの刺し方

    画像2: つくり方

    クロスステッチの針の進め方には種類がありますが、決まりはありません。ここでは、1目ずつ刺す方法と、1列をまとめて刺す方法のひとつをご紹介しますが、自分に合った方法で刺してください。

    <1目ずつ刺す方法>

    ① 左下から針を出し、右上に入れて左上から出す。

    画像3: つくり方

    ② 右下に針を入れ、左隣りの布目の左下から出す。

    画像4: つくり方

    ③ イラスト内の2~5の手順で1針ずつ刺していく。

    画像5: つくり方

    <1列まとめて刺す方法(左から横方向に往復する刺し方)>

    ① 左下から針を出し、右上に入れて右下から出す。これを繰り返し、イラスト内の1〜7の順で図案の目数に合わせて刺していく。

    画像6: つくり方

    ② 右端まで刺したら、右下から針を出し、左上に入れて左下から出す。これを繰り返し、刺しはじめの位置まで戻る。

    画像7: つくり方

     折り代を始末する

    クロスステッチした布の裏面に、仕上がりサイズにカットした接着芯を貼る。1cmの折りしろをつけてカットし、折りしろを裏面に折り込む。角は額縁仕立て(下図参照)にし、布用接着芯で貼りつけてでき上がり。

    画像8: つくり方

    角の始末(額縁仕立て)

    画像9: つくり方

    アレンジ次第で、こんな作品もつくれますよ!

    画像: アレンジ作品

    アレンジ作品



    〈撮影/八幡 宏、イラスト/ナガイマサミ、取材・文/鞍田恵子〉

    スハネフ
    エディター・鉄道手芸家。メンズストリートファッション誌の編集を経て独立。現在は、ハンドメイドやライフスタイル系の雑誌や書籍を中心に企画、編集を手がける。2017年より「スハネフ(SHNF)」の名で鉄道をテーマにした作品を制作。刺しゅう、ソーイング、プラバン&レジンなどの手法を用いたり、さまざまなジャンルのクリエイターとコラボしたりすることで、鉄道愛を表現。鉄道好き作家によって結成された「ピカユナ製作所」に所属し、展示会やワークショップなどを行う。
    インスタグラム:@shnf1111

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