• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしを作る。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、大好きな 豆花(トウファー)を食べに、思い出の地「浅草」へ

    豆花(トウファー)が食べたい

    豆花(トウファー)が無性に食べたくなりました。

    豆花は台湾のスイーツ。ざっくり説明すると、絹ごしよりも柔らかい豆腐に、サラッとしたシロップをかけて、その上にタピオカとか白玉団子などのトッピングを乗せて食べます。

    素朴な甘みがなんだかやみつきで、大好きなのです。先日、その豆花が食べたくて食べたくて震えました。そうです、西野カナ状態です。

    画像1: 豆花(トウファー)が食べたい

    そこで見つけたのが、浅草の「東京豆花大王」さん。豆花のためならどこまでも。ということで早速、浅草へ向かいました。

    浅草は仕事のない頃、お笑いライブに出させてもらっていた場所です。

    手売りで劇場前を通るお客さんに1000円のチケットを買ってもらうと、500円がギャラとしてもらえる仕組みでした。もちろん売れなかったらギャラなしです。

    手売りが苦手で嫌で嫌で、1枚も売れたためしがありませんでした。お客さんが3人だったり、お酒飲んでいるお客さんに絡まれたりと、なかなかハード。

    劇場の支配人にみたいな人は「オレが千原ジュニアを売ったんだ。」と豪語しており、私はテレビのことなど何も知りませんでしたが、「あんたが、んなわけないだろう!」と、心の中でツッコミの勉強させて頂きました。

    ここを乗り越えられたらどこでも大丈夫! と言い聞かせていましたが、このままでいいのだろうか? と、一番落ち込んだのも浅草でした。

    画像2: 豆花(トウファー)が食べたい

    そんな思い出を避けるように、メイン通りを避けて、人のいない方いない方へ歩いていくと、お店に到着しました。

    コロナ対策のためか席数も余裕を持って設置しているようで、少々待つことに。その間メニューを熟読させてもらいました。

    豆花は量と、温かいものか冷たいものが選べます。シロップも何種類かあって、メインはキビ砂糖シロップ。トッピングも種類が豊富で、タピオカ、さつま芋と里芋でできた団子、仙草ゼリー、煮たピーナッツ、キクラゲ…などなど。見ているだけで一日過ごせそう。

    しかもサイドメニューも見てみると、なんと! 私の大好きな花巻があるではないですか。

    花巻とは、言ってしまえば肉まんの肉なし皮だけのもの。私はあれが妙に好きなのです。そこで、私が決めたメニューは「あったかい豆花、キビ砂糖シロップ、ピーナッツ、芋の団子、仙草トッピング。あと花巻。」

    食べると幸せに包まれました。豆の甘みを感じる豆花、もちもちの団子、むにょんとしたピーナッツ、つるんとしたゼリー、ほのかな甘さのシロップが全体を包み調和させます。花巻も蒸したてでふわふわ。決めた。もうここを、私の心の台湾と呼ぶことにする。

    単純な作りの脳を持つおかげで、辛かった思い出の地「浅草」が、私の心の台湾になりました。

    画像3: 豆花(トウファー)が食べたい


    画像4: 豆花(トウファー)が食べたい

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。




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