• 手を動かして季節を楽しむためのアイデアを、愛媛で小さな自給自足の日々を送る池田じゅんみさんの暮らしを通して紹介します。あっという間に過ぎ去る季節。いましかできない楽しいあれこれ、やり残していませんか? 今回は、海辺暮らしの楽しみについてのお話です。

    海のこと

    こんにちは。愛媛で小さな自給自足の暮らしを楽しむ、池田じゅんみです。

    私たち家族の暮らしには、山と同じくらい大きな存在があります。

    それが、海です。

    移住にあたり、新居の絶対条件は、近くに、山と海があることでした。

    そのおかげで、暑い日にはざぶーんと泳ぎに行ったり、涼しい夕暮れの砂浜で友達とおしゃべりを楽しんだり。海のそばで暮らすことで、日々の暮らしは楽しく、美しく彩られていきました。

    やっとの週末に一日がかりで海へ出かけていた、都心での暮らし (土台)を経験したからこそ、いまの喜びに気づけたと思っています。

    そして、少しでも時間をつくっては、せっせと釣りに出掛けます。朝行って帰宅して、昼寝してまた夜いくことも。それぐらい海釣りが大好きです。

    釣れたときは、もちろん新鮮なお刺身とお酒で祝杯です。

    移住してからは、釣りが超プロ級で海を熟知している夫の両親が先生。大事な風や潮の知識や、魚料理などを教えてもらっています。

    数年前からは念願のSUP(スタンドアップパドルボードの略)も始めて、マリンスポーツも楽しんでいます。

    画像: 大きなSUPは空気を抜いて折りたためるインフレータブルタイプを選びました

    大きなSUPは空気を抜いて折りたためるインフレータブルタイプを選びました

    画像: 海から帰ってきたら庭で水洗いして、薪ストーブの上のSUP置き場へ。薪ストーブの季節になれば空気を抜いて折りたたんで納戸にしまいます

    海から帰ってきたら庭で水洗いして、薪ストーブの上のSUP置き場へ。薪ストーブの季節になれば空気を抜いて折りたたんで納戸にしまいます

    7月に楽しむ、わが家の手づくり歳時記

    自家製オイルサーディン

    小さなイワシの群れに出合ったら、挑戦したいと考えていたオイルサーディン。そのときは突然やってきました。きゃほー。夜釣り万歳! 

    イワシは特に鮮度が落ちないよう帰宅してすぐ夫と手を動かし、材料も自家栽培のローリエ、鷹の爪、にんにくを使って、低温でじんわりと火をいれていきました。

    初めての料理にぎこちない手つきで「それっぽいもの」がなんとなく完成し、どれどれと夫と味見……「うんまーい! 新鮮っておいしいなあ」と、ふたりでしみじみ。

    ドキドキしながらつくった初めてのオイルサーディン。味以上に、自分たちで調理できたことに大満足したのでありました。

    画像: 夜釣りで大漁にヒット。眠気をこらえながら夜な夜なつくりました

    夜釣りで大漁にヒット。眠気をこらえながら夜な夜なつくりました

    画像: 小さな小さなイワシだったので40匹以上さばいても、できたのはWECKの500mLのひと瓶ほど

    小さな小さなイワシだったので40匹以上さばいても、できたのはWECKの500mLのひと瓶ほど

    画像: 黒い粒はブラックペッパー。奇跡的に絶妙な塩加減にできて、箸がとまりませんでした

    黒い粒はブラックペッパー。奇跡的に絶妙な塩加減にできて、箸がとまりませんでした

    えごまの葉のキムチ「ケンニプ」

    韓国料理のえごまの葉のキムチをケンニプといいます。辛い韓国料理が大好きで、渡韓のたびにヒントをもらい、いろんなメニューにチャレンジしています。

    なかでもケンニプは、毎年つくるほどの大のお気に入り。もちろん、えごまの栽培から手がけます。

    これさえあれば、ごはんが3杯軽々食べれてしまう、魅惑の漬物です(2杯でぐっとがまん)。

    そのほかにも、焼肉にくるんで食べたり、刻んでスープに入れたり、真夏のわが家の食卓に欠かせない保存食です。白菜のキムチよりも、材料や工程もシンプルで簡単なんですよ。

    あつ〜い夏の日に、涼しい室内で、細く刻んだ辛いケンニプを冷たいそうめんにのっけて食べる、韓国風そうめんなんてのはいかがでしょうか。

    画像: 保存容器はソウルの道具屋で購入したステンレス製のキムチ容器に。冷蔵保存で一年ほどもちます

    保存容器はソウルの道具屋で購入したステンレス製のキムチ容器に。冷蔵保存で一年ほどもちます

    画像: きれいに水洗いして、1枚1枚丁寧に水分をふき取ることが長期保存の一番のコツです

    きれいに水洗いして、1枚1枚丁寧に水分をふき取ることが長期保存の一番のコツです

    画像: 一度栽培に成功すれば、翌年もこぼれ種から次々に出てくれるので、毎年の種まきも必要ありません

    一度栽培に成功すれば、翌年もこぼれ種から次々に出てくれるので、毎年の種まきも必要ありません



    池田じゅんみ(いけだ・じゅんみ)
    山愛好家。愛媛で家族と共に小さな自給自足の日々を送り、その様子をインスタグラムから楽しく発信。
    Instagram:@junmiikeda



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