• パリのカフェメニューのなかでも、フランスのおふくろの味といえるポトフをメインに。ボリュームがあってディナーにもなるひと皿ごはんです。料理の工程としては簡単なものばかり。ディナーだけでなく、ブランチやランチにもお薦めです。

    シンプルな味のパンが食べたくなったら

    バリはクロワッサンやバゲットなど、リッチな味わいのおいしいパン屋さんはたくさんありますが、意外に素朴でシンプルなパンは少ないので、そんな味が食べたい時には自分で作っています。

    ポトフでひと皿レシピ

    ごろごろ野菜とブロック肉、ソーセージをブイヨンで煮込むだけのポトフは、フランスの定番家庭料理。パリのカフェでもよく登場します。前菜のピクルスとともに作りおきできるので、忙しい週におすすめです!

    画像: ポトフでひと皿レシピ

    ポトフ

    具は大きめに、大鍋でたっぷり作り、盛るときに切り分けます。粒マスタードを添えるのが定番ですが、何日か食べた後、細かく刻んでカレーにしても。

    Ingrédients 材料(作りやすい分量)

    ● 豚バラ肉のブロック200g
    ● じゃがいも小2個
    ● 玉ねぎ1個
    ● にんじん1本
    ● キャベツ1/4個
    ● ソーセージ(太め)2本
    ● ブイヨンキューブ1個
    ● 水1L
    ● 塩・こしょう各適量
    ● パセリのみじん切り少々
    ● 粒マスタード適量

    Recette 作り方

     豚肉は全体に塩をしてラップに包み、1時間おく。

     じゃがいもは皮をむき、半分に切って水につける。玉ねぎとにんじんは皮をむき、半分に切る。キャベツはそのまま洗っておく。豚肉は水気を拭き取って半分に切る。

     大きな鍋に水を入れ、じゃがいも以外の材料とブイヨンキューブを入れ、中火にかける。煮立ったら弱火にして約30分煮る。途中、何度か浮いてきたアクをとる。

     水をきったじゃがいもを加え、さらに約30分煮る。最後に塩、こしょうで味を調える。

     食べる直前に豚肉とソーセージはひと口大に切って器に盛り、パセリをふる。粒マスタードを添える。


    豆腐ときのこのピクルス

    豆腐をピクルスにすると、チーズ感のような口当たりに。しめじの代わりにマッシュルームや舞茸でも。ワインのおつまみなら、オリーブと盛り合わせて。

    Ingrédients 材料(2人分)

    ● 絹ごし豆腐1/2丁
    ● しめじまたは好みのきのこ1パック
    ピクルス液
    ● 米酢・水各70mL
    ● 塩小さじ1/2
    ● にんにく1/2片
    ● ピンクペッパー適量
    ● オリーブオイル大さじ2

    Recette 作り方

     豆腐はキッチンペーパーに包み、冷蔵庫に半日おいて、水きりする。

     きのこは洗って石づきを切り落とし、小房に分ける。

     ピクルス液を作る。小鍋に材料を全部入れてひと煮立ちさせ、火を止める。

     の豆腐をひと口大に切り、バットに重ならないように並べる。フランパンにオリーブオイルを熱してきのこを軽く炒め、豆腐の上にのせる。上から温かいを注ぐ。

     粗熱が取れたらラップをして冷蔵庫に入れ、時々かき混ぜながら冷やす。


    フライパンでハーブパン

    イーストを入れているので、中はふんわり、表面はカリッ、粉を混ぜたら約20分で完成! 油なしで、窯焼きのイメージで両面を焼きます。ナンのような仕上がりなのでカレーに添えたり、ピタパン感覚で半割りにして切り込みを入れ、ポケットサンドイッチにも。

    画像1: フライパンでハーブパン

    Ingrédients 材料(2人分)

    ● 薄力粉100g
    ● ドライイースト小さじ1
    ● オリーブオイル大さじ1
    ● 砂糖小さじ1
    ● 塩小さじ1/3
    ● 水60mL
    ● ドライハーブ(エルブ・ド・プロバンス)大さじ1

    エルブ・ド・プロバンスは、南仏のプロバンス地方のハーブミックスのこと。タイムやローズマリー、セージ、バジルなどを組み合わせています。どれか1つまたは2、3種類好みのハーブを組み合わせても。

    Recette 作り方

     耐熱用のボウルに材料をすべて入れ、ひとかたまりになるまで5分くらい手でこねる。

     そのまま電子レンジ200Wに30秒かけ、取り出したらラップをかけ、10分おく。

     生地が発酵して倍ぐらいにふくらんだら、2等分し、めん棒でそれぞれ厚さ5mmくらいの楕円形にのばす。

    画像: めん棒で楕円形にのばします

    めん棒で楕円形にのばします

     フライパンを熱し、の生地を入れる。片面2、3分ずつ、両面をこんがりと焼き色をつけて焼く(油は不要)。

    画像: 油は入れずに、フライパンで両面を焼いて

    油は入れずに、フライパンで両面を焼いて

    Dressage d'assiette 盛り付け

    トレーにポトフの皿、別の器に盛った豆腐のピクルス、ハーブパンを添える。スープもいただくので、スプーンを添えて。

    <料理・スタイリング・撮影/マリコ・デュプレシ>


    画像2: フライパンでハーブパン

    Mariko Duplessis マリコ・デュプレシ
    製菓学校卒業後、都内洋菓子店でパティシエールとして勤務。1994年に渡仏し、リッツ・エスコフィエ校で再びフランス菓子を学び、ル・コルドン・ブルー・パリで料理コースを卒業する。ホテルブリストル、タイユバンで研修を積む。98年結婚。フランス人の夫との間に一女。2003年、パリにオープンしたサロン・ド・テ「マミ・ガトー」は待つのが嫌いなフランス人が連日行列をなすほどの人気店となる。

    Mamie Gâteaux マミ・ガトー
    バリ6区にあるサロン・ド・テ。ランチには野葉たっぷりの料理、ティータイムにはお手製のスイーツを各種揃えている。
    https://mamie-gateaux.fr/



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