料理家の松田美智子さんにきゅうりの昆布漬けのつくり方を教えていただきました。きゅうりをさっとゆで、重しをするひと手間が、ワンランクアップのポイントです。
きゅうりの昆布漬けのつくり方

昆布のうま味がきゅうりによく馴染み、上品な味わいに。
材料(2人分)
● きゅうり | 2本 |
● 塩 | 適宜 |
● A | |
・ 糸昆布 | 5g |
・ 赤唐辛子 | 2cm |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
・ しょうが(みじん切り) | 大さじ1 |
・ 米酢 | 大さじ1と1/2 |
つくり方

1 きゅうりを3カ所、ピーラーなどで、皮を縦にむく。両端を切り落とし、長さを半分に切る。


2 沸騰した湯に塩を加え、きゅうりをさっとゆでる。


3 密封容器に、きゅうりを並べ、Aを加え、軽い重しをして半日冷蔵庫におく。




4 好みの大きさに切って盛り付ける。
きゅうりのこと

きゅうりの原産地はヒマラヤと言われ、日本へは中国から伝わりました。江戸時代ごろまでは黄瓜(きうり)と呼ばれていたそうですが、その後中国名の胡瓜という漢字をそのまま当て字にされたようです。改良を重ね現在の白イボの全体が濃い緑のきゅうりに切り替えが進みました。
現在でも多くの品種が栽培されています。通年当たり前のように手に入る野菜の代表的なものですが、本来の旬は夏。大体6月頃から残暑が残る9月頃までです。この時期は露地栽培もされ、その他の季節にハウス栽培などで収穫されたものと比べて2倍くらいビタミンCを含んでいるそうです。また、その頃はきゅうりの価格も一気に下がり、とても使いやすい野菜となります。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
◇ ◇ ◇