メカジキのこと

私たちが一般的にカジキと呼んでいる魚は、カジキ亜科に属しています。それに対して、マグロはサバ科マグロ族です。
それではなぜ、カジキがカジキマグロと呼ばれているのかというと、どちらも大型魚で、見た目や切り身の状態が似ているからのようです。
親戚よりはそっくりさん、の方が近いですね。メカジキとマカジキはどちらもカジキ亜科に属しています。カジキ亜科にはほかの魚もいるのですが、日本のスーパーなどで流通しているのはメカジキが多いです。冷凍のものは、ぱさつきやすいのですが、これからが旬の生のメカジキは脂ものっているので、おいしくいただけます。
メカジキのにんにく風味カツのつくり方

淡泊な味わいのカジキも、下味をしっかりとつけてカラリと揚げることで、ジューシーな仕上がりに。
材料(2人分)
● メカジキの切り身(背側) | 2切れ |
● 塩白こしょう | 少々 |
● 薄力粉 | 適宜 |
● A | |
・ にんにく(すりおろし) | 大さじ1/2 |
・ マヨネーズ | 大さじ2 |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 塩、白こしょう | 各少々 |
● 大葉 | 4〜6枚 |
● 薄力粉・溶き卵・生パン粉2度挽き | 各適量 |
● 揚げ油 | 適量 |
つくり方

1 メカジキに塩、こしょうをして、厚みに切り込みを8割程度入れて、開く。茶こしやパウダリングボトルを通して、全体に薄力粉をふるう。



2 開いたメカジキに大葉を並べ、合わせたAを半量ずつ外側に余白を残して大葉の上におく。

3 開いたメカジキを閉じて、ペーパータオルで、水気があれば押さえる。再度、薄力粉、溶き卵、パン粉をていねいにつける。





4 150℃に温めた油で、3をカリッと揚げる。ペーパータオルにとり、2〜3分休ませて半分に切って盛り付ける。


〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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