• 東京から鹿児島・鹿屋(かのや)に住まいを移した料理研究家・門倉多仁亜(タニア)さん。おだやかに流れる時間のなかで、衣食住、もの、これからの生き方……さまざまなことについて考えます。新しい暮らしを前向きに楽しむタニアさんの、自然体で楽しむおしゃれと服選びについてお届けします。
    (『心地よく、ていねいに、ゆとりを楽しむこれからの暮らし方』より)

    洋服はシンプルで着心地のいいものが好み

    50代後半に差しかかってきましたが、ファッションに関しては今までとそんなに変わらず、着心地のよさと動きやすさを重視して服選びをしています。

    その服を着て動きやすいか、素材が肌に触れた感じが心地いいかどうか。また、普段着はメンテナンスが楽なものがいいので、家で洗濯できるかもポイントになります。

    デザインはシンプルなものが好みで、色合いもベーシックなものが中心です。そこにスカーフで色を添えるのが今までのスタイルでしたが、ここ数年はカラフルなシャツも着るようになりました。やはり年齢を重ねると明るい色が似合うようになるのかな?

    基本的にボーイッシュな格好が好きです。パンツにチェックのシャツにセーター。シャツはアイロンをかければきちんと見えますし、色で楽しさをプラスすることも可能。セーターで体温調整もするのが私のスタイルです。

    最近のお気に入りの洋服でコーディネートを作ってみたのでご紹介します。

    タニアさんのお気に入りコーディネート

    【春】のコーディネート

    Frank&Eileenのチェックのシャツ+丈の短いジーパン

    画像: 【春】のコーディネート

    春は明るい色の長袖シャツを着ることが増えました。寒いときは上にセーターかカーディガンをかけます。好きなセーターのブランドはJohn Smedley。カラーバリエーションが豊富で、Vネックも素敵ですし、ツインセットも好きです。高価なブランドですが、定番のデザインなので、一着持っていれば飽きはこないし、長く楽しめます。

    ここ数年お気に入りのシャツはFrank&Eileenのもの。胸元がかなりあいていますが、その開放的な感じも好きです。カラフルなシャツがたくさん取り揃えてあり、一枚だけ選ぶのに迷います。こちらも高価ですが麻の素材がとても心地よく、何回洗濯しても丈夫で長く楽しめています。

    【夏】のコーディネート

    L.L.Beanの麻のシャツ+Marc O’Poloのチノパン+Jim Thompsonのスカーフ

    画像: 【夏】のコーディネート

    日本の夏は汗をたくさんかくので、じゃぶじゃぶ洗える洋服が一番とTシャツや半袖の麻のシャツをよく着ます。three dotsのシャツは首回りの形がきれいで何枚か持っています。Banana RepublicやGapのTシャツもあります。

    家ではショートパンツも履きますが、外出時は丈が短めのジーパンかチノパンツを履いて、爽やかな気分ならSUPERGAの白スニーカーというボーイッシュなスタイルが好きです。

    お出かけするなら、そこに軽い素材で明るい色のスカーフを添えます。スカーフは最近Jim Thompsonのものがお気に入りです。

    【秋】のコーディネート

    チェックのフランネルシャツ+Marc O’Poloのベスト+ジーパン

    画像: 【秋】のコーディネート

    秋にはチェック柄のカジュアルなフランネルシャツを着ることが増えました。温かいし、動きやすいし、ベストを羽織ればより温かくて気に入っています。

    シャツのブランドは特に決まってなくて、数年前に銀座三越にあるカジュアル服のコーナーに行ったときにかわいいフランネルシャツを見つけたのがきっかけ。今持っているシャツは全部ここで買いました。そのときにYANUKというブランドのジーパンも買いました。

    ズボンは体型によって合うものが変わるので、とにかくいろいろ履いてみるしかないですね。

    三越のカジュアルコーナーは大人でも着られるカジュアル服が揃っているので気に入っています。そのほか、普段着のパンツはBanana RepublicのSloanというスキニーパンツが好きです。

    あとはドイツへ行ったときにMarc O’Poloというお店でよく買い物をします。スウェーデンのブランドですが、ドイツのどの都市にもある人気のショップです。

    【冬】コーディネート

    Margaret Howellのタートルネックセーター+長めのプリーツスカート+Jim Thompsonのスカーフ

    画像1: 【冬】コーディネート

    冬はパンツとセーターが基本のスタイルですが、この冬は少し冒険してみました。

    数年前にもカジュアルなスカートやワンピースを着ていたときがありましたが、年齢を重ねたのでしょうね、スカートの丈が短いと感じてきました。そんなときにMargaret Howellで丈の長いプリーツのスカートを見つけました。スカートの下にはユニクロのヒートテックのレギンスを履いて、履き慣れているNew Balanceのスニーカーを合わせます。

    このスタイルは温かくて動きやすいうえ、スカートなので腰回りが軽く、歩いているとなんだかウキウキした気分になります。

    もう少しきちんとしたいときのパンツはTheoryで買っています。Theoryは定番スタイルはありますが、毎年パンツのラインが少しずつ変わるので、好きな形のパンツに出会ったときは色違いも買うべき。ある年のパンツが気に入って翌年も買いに行ったら、ラインが大きく変わっていたことがありました。

    本記事は『心地よく、ていねいに、ゆとりを楽しむこれからの暮らし方』(扶桑社)からの抜粋です


    画像2: 【冬】コーディネート

    門倉多仁亜(かどくら・たにあ)
    1966年生まれ。ドイツ人の母、日本人の父をもち、ドイツ、日本、アメリカで育つ。国際基督教大学を卒業後、外資系証券会社に入社。東京、ロンドン、香港で勤務する。結婚後、夫の留学のために再びロンドンへ。長年興味のあった料理とお菓子を学ぶために、ル・コルドン・ブルーへ入り、グランディプロムを取得する。帰国後、料理教室をはじめ、現在は鹿児島県鹿屋市在住。雑誌や書籍などで料理やドイツのライフスタイル全般を紹介する仕事をしている。著書に『心地よく、ていねいに、ゆとりを楽しむこれからの暮らし方』(扶桑社)、『ドイツ式暮らしがシンプルになる習慣』『365日の気づきノート』(ともにSBクリエイティブ)など多数。

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    『心地よく、ていねいに、ゆとりを楽しむこれからの暮らし方』(扶桑社)

    『心地よく、ていねいに、ゆとりを楽しむこれからの暮らし方』(門倉多仁亜・著/扶桑社刊)

    『心地よく、ていねいに、ゆとりを楽しむこれからの暮らし方』(扶桑社)

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    2020年、東京から鹿児島に住まいを移した料理研究家・門倉多仁亜さんの暮らしの日々を綴ったエッセイ集です。鹿児島での生活と新たな習慣、おしゃれと食事のはなし、家族とのつき合い方、コロナ禍で考えたことなど。衣食住にまつわる工夫や、日々の習慣、機嫌よく過ごすための心がけなど、さまざまなテーマで暮らしのヒントをお届けします。 年齢を重ね、環境の変化を前向きに楽しむタニアさんの、ゆとりある、ていねいな暮らしを多数のカラー写真とともに紹介します。



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