• 整理収納アドバイザーMisaさんが、無理なく暮らしを楽しみながら「もしも」に備える防災アイデアをお届けします。今回は、防災のモノ選びで暮らしをバージョンアップするアイデアをご紹介。いつ起こるかわからない災害。「心配だけど、なかなか防災を始められない……」そんな方は、今の暮らしのなかでできることからはじめてみませんか。

    普段の暮らしのバージョンアップが「防災」につながる

    整理収納アドバイザーのMisaです。今回のテーマは、「防災のモノ選びで暮らしをバージョンアップ」です。

    自分の家の防災を考えるとき、みなさんはどんな気持ちになりますか?

    わくわく……とはならないかもしれませんね。なんだかむずかしそう、と思う方が多いでしょうか。

    画像: 普段の暮らしのバージョンアップが「防災」につながる

    私は、ずっとこう思っていました。「防災は、ちゃんと、正しくやらなきゃ」と。その考え方が、自分でハードルを上げていたように思います。

    インターネットで調べてみると、災害に備えておくといいものがたくさん載っています。家の中を安全にするための地震対策や、7日分の備蓄食なども。それらを見るたびに、たくさんの情報が重くのしかかってきて、「わが家にはむずかしいな…」と、なにも取りかかれなくなっていた私です。

    はじめから完璧を目指すと、スタートがむずかしくなるもの。でも「防災」って、どうしてもむずかしく考えがちになりますよね。

    「ちゃんとやらなきゃ」ではなく、「どうしたら続けられるか」

    地震と台風を立て続けに経験して、「今度同じことが起こった時に困らないようにする!」と決心した私は、「ちゃんと、正しくやる」にとらわれず、「どうしたら続けられるか」を考えることにしました。

    備えは一度きりのものではなく、生活しながらずっと継続していかなければいけないもの。だとしたら、できるだけ暮らしの中に取り入れて、管理しやすい仕組みにしたり、意識を持ち続けたりできるようにしておくほうが、これからの人生きっとラクなはず。

    もともと暮らしをスムーズにする収納を考えることが好きだったので、防災だけ特別扱いせずに、暮らしの一部として一緒に考えてみようと思いました。

    そうすると、日常のモノ選びでも「もしものときにも役に立つかな?」という防災目線のワンステップが加わるようになりました。暮らしをまるごと防災仕様にバージョンアップしていく、という感じでしょうか。

    暮らしをバージョンアップする防災アイデア

    トイレットペーパーは長持ちのものを。省スペースにも◎

    画像: トイレットペーパーは長持ちのものを。省スペースにも◎

    たとえば、トイレットペーパーは3倍巻きを買うようになりました。従来の12ロール分が4ロール分になっているので、かなり省スペースで保管することができます。

    わが家のように収納の少ないマンション暮らしでも、大容量を備えられるので助かります。取り替える回数が減ることもうれしいポイントですよね。購入時に少し重たくなるので、ネット購入のお買い物ルーティンに追加するようになりました。

    デスクライトは充電式タイプを

    画像: デスクライトは充電式タイプを

    デスクライトを購入する際、充電して使えるものを選びました。コードレスは普段の生活でも持ち運べて使える便利さがありますが、停電したときも明かりとして役立つというのは一石二鳥。見た目もシンプルで、どこにでも置けて扱いやすいサイズ感もポイントです。

    このように、日常でも便利で、非常時のことも見越したモノ選びはラクに備える第一歩だと思います。

    また、ずっと先延ばしにしていたものを購入するきっかけになったものもあります。

    出番の少ないクーラーボックスも防災目線なら

    画像1: 出番の少ないクーラーボックスも防災目線なら

    クーラーボックスは、年に数回しか使わないのに収納しておくスペースが必要なので、わが家にはもったいないかな〜と何年も購入を見送っていました。

    ところが、防災目線で考えてみると、停電時の食料保管という重要な役割を担ってくれるアイテムだと思えたので、購入することになりました。

    画像2: 出番の少ないクーラーボックスも防災目線なら

    廊下収納に収まるサイズでシンプルデザイン、キャスターがついているものを選びました。夏は海やプールで活躍し、もしものときは頼りにしています

    ※ ※ ※

    防災のモノ選びも、せっかくなら好きなものを。そして快適だと思えるものを選びたいと思っています。

    最初は身近なもののモノ選びから見直すだけでも、少しずつ暮らしのバージョンアップができるのではないでしょうか。

    みなさんも、ぜひ考えてみてくださいね。



    画像3: 出番の少ないクーラーボックスも防災目線なら

    Misa(みさ)
    整理収納アドバイザー・地震ITSUMO講座認定講師。夫と9歳と7歳の息子との4人暮らし。大阪府北部地震をきっかけに、暮らしになじむ備えを考えはじめる。インテリアから防災まで、心地よく快適な暮らしの工夫をインスタグラムやyoutubeで紹介している。著書に『北欧テイストのシンプルすっきり暮らし~散らかっても10分で片づくアイデア~』(マイナビ出版)『おしゃれ防災アイデア帖』(山と渓谷社)がある。
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