• 保護犬とはぐくむポジティブで豊かな暮らしをご紹介。DIYや家族との日々をつづるinstagramが人気のtomooo.25さんは、2020年秋に元保護犬「ベル」を家族として迎えました。今回は、ベルに教えた「しつけ」についてお届けします。

    保護犬ベルを迎えて教えた基本の「しつけ」

    保護犬は、すでに成犬の子も多いので「今からしつけやトレーニングをするのが大変そう」「コミニケーションを取るのが難しそう……」などと思っている方が多いと思います。

    また、逆に「犬にしつけなど必要ない」と言う考えの方もいらっしゃるかと思います。実は私も過剰なしつけは必要ないと思っています。

    でも、成犬であってもコミニケーションは取れるし、しつけやトレーニングはときとして、愛犬の命を守ることにも繋がると、私は思っています。

    今回は知っていたら何かのお役に立てるかな? と思う言葉などをお伝えしたいと思います。

    しつけ① 一番初めに覚えた「いい子」

    ベルに一番初めに教えた言葉は「いい子」でした。

    画像: ベルが保護施設からわが家にやってきた日

    ベルが保護施設からわが家にやってきた日

    正確には保護施設で私がベルを引き取るための書類を書いたり説明を聞いたりしている間に、一緒に付き添ってくれてたドッグトレーナーの弟がいつの間にか教えていたのです。

    ベルの目を見て、目が合えば「いい子」と言って頭をなでる。それを何度も繰り返すことで、まずは「人間に頭をなでられても怖くないんだよ。痛いことはしないよ」と感じさせていたんだと思います。

    1時間ほどいた保護施設からそのまま弟宅に連れて帰ると、帰宅後も私たちにはまったく近寄らず、ずっと弟の側から離れなくて。

    保護施設で「いい子いい子」と頭をなでられたからか、完全に弟を信用した様子に少し驚いたのと同時に、言葉ってすごいな、と実感しました。

    しつけ② 「いちにっいちにっ!」

    画像: しつけ② 「いちにっいちにっ!」

    次に教えたのが排泄のときの号令。散歩のときに「ベル、おしっこしよ~」って、無意識に言った私に弟が「おしっこじゃアレだから、ワンツーワンツーがいいよ」と教えてくれました。

    なるほど! 確かに「おしっこしよ〜」だと、外で誰かに聞かれてたら恥ずかしい。さっそくその日からおしっこは「ワンツー」、うんちは「いちにっいちにっ」に変えてみました。

    排泄してる最中に“ワンツーワンツー”、“いちにっいちに!”の言葉をかける。それを何日か繰り返していたある日、「ベル、いちにっいちにっ!」というと、排泄のポーズをしたのです。

    普通にお散歩してるときはあまりいいませんが、ベルの嫌いな雨の日はなるべく早く終わらせてあげたいので、この言葉をかけるようにしています。

    しつけ③ おやつのときの「待て!」と「よし!」

    画像: しつけ③ おやつのときの「待て!」と「よし!」

    とにかく食いしん坊のベル。ご飯やおやつのときなら覚えやすいかも……と思い、「待て!」と「よし!」を教えました。

    「待て」を教えた理由はいろいろありますが、一番の理由は“万が一の散歩中の危険から身を守るため”です。

    初めはもちろん「待て」の意味もわからず食べてしまっていましたが、待った後には目の前のおやつやご飯が食べれるのがわかってからは覚えるのが早かったですね。

    しつけ④ 危険なときは「離せ」

    危険から身を守るための言葉で、もう一つ教えたのが「離せ」です。

    画像: しつけ④ 危険なときは「離せ」

    ベルが来てまもない頃、初めてあげた大きなガムをずっと食べていたので、そろそろやめさせたいなと思い取りあげようとした瞬間、小さな声で“ヴーッ”と怒ったのです。

    ベルが来た当初からご飯は手であげて、食べてる最中にフードに手を突っ込んでも怒らないようにしてきたので、まさか怒るなんて……とびっくりしました。

    多分、よほどおいしくて取られたくなかったんでしょうね。

    でもこれでは困るなと思い、弟に相談したら、「今後、誤飲しそうになったときや、口の中に入った物を出させたいときのためにも、“離せ”を教えた方がいいよ、とアドバイスされたのです。

    すぐさま実行。おやつを手で持ち、少しの間、ベルに噛ませて「離せ」の号令。

    少し強めの口調で言うことでいつもと違う雰囲気に気づいたのか、離すようになりました。

    以前、息子が気に入ってたぬいぐるみを噛んでいたことがあったとき、すぐに"離せ"を言ったらあっさり離してくれたときは「教えてよかったー」とホッとしました。

    しつけ⑤ 「スルー」「ジャンプ」、コミュニケーションに効果的な遊びのトレーニング

    画像1: しつけ⑤ 「スルー」「ジャンプ」、コミュニケーションに効果的な遊びのトレーニング

    そして最後は遊びの号令。初めは室内での運動や、人間とのコミニュケーションになればと思い教えたトレーニングでしたが、ベルはトレーニングを嫌がるどころか、ごほうびをもらえるのがうれしい様子。遊んでもらえるのも楽しいのか、号令を出すとキビキビと動くのです。

    ふだんのんびりなベルなだけに、そのすばやい動きに笑ってしまいます。足の間を潜る"スルー"や、バーを飛び越える"ジャンプ"、クルンと右回りに回る"ライト"やバーンと撃たれて仰向けになるポーズなど、いろいろと覚えました。

    遊びのトレーニングは、トレーニングが好きなワンちゃんとそうでないワンちゃんもいると思うので。無理に教えなくてもいいと思います。ただ、どんなワンちゃんでも、万が一のときに備えての号令、合図があれば安心かと思います。万が一がないことが一番ですけどね。



    画像2: しつけ⑤ 「スルー」「ジャンプ」、コミュニケーションに効果的な遊びのトレーニング

    tomooo.25
    夫、双子の男の子、元保護犬ベル、キンクマハムスターの4人+2匹暮らし。自宅の家具をほぼすべてDIYでカスタム。休みの日は家族でDIYをしたり、釣りやキャンプに行ったりとアウトドアが大好き。ベルを迎えてからはベルとの朝夕の散歩が毎日の日課。DIYのアイデアや、家族やベルとの暮らしについてinstagramやブログで日々更新中。
    インスタグラム:@tomooo.25
    ブログ:https://profile.ameba.jp/ameba/tomooo-25/

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    『保護犬と暮らすということ(別冊 天然生活)』

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    犬を飼いたいと思ったときに、ペットショップで「買う」だけでなく、保護犬を「迎える」という選択肢もあるということを広く伝えたい。そんな思いから生まれた1冊です。

    保護犬を実際に迎え入れた方々の、ありのままの暮らしを楽しく伝えることで、保護犬たちの魅力を伝えるとともに、少しでも保護犬を迎えるきっかけとなればと願っています。



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