• 今年はもう、寒い冬はやってこないんじゃないかと思ってしまうくらい暖かい秋でしたが、まったくそんなことはなく、通常どおり寒い冬がやってきました。この季節になると毎年必ず、「防寒優先になって、ファッションを楽しめない」というご相談があります。暖かいニットやアウターも魅力的ですが、やはり寒い冬はインナー勝負。寒い季節も思う存分ファッションを楽しむため、インナーを整え暖かいベースをつくります。今回は、より快適に着こなすためのポイントを上げていきます。

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    ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。

    スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。

    インナーをなじませるポイントとは?

    インナーは、心地よく快適にファッションを楽しむための重要なアイテム。

    基本的には、ファッションの邪魔をせず、ひっそり忍ばせるということが鉄則です。

    そうさせるためのポイントをいくつか上げていきます。

    ◆色を合わせる

    見せるつもりはないインナーが見えているのは絶対にNG。

    でも、何かの拍子に袖口や衿元から、ちらっと見えてしまうこともありますよね。

    であれば見えないように、七分袖やネックラインが大きくあいたインナーを選べばいいのかもしれませんが、私としては、覆われている部分を少しでも多くしたい!

    なので、トップスに同化させてしまうという手を使います。

    黒のトップスであれば、クロのインナーを。

    白のトップスであれば、白のインナーを。

    あくまでもチラ見えしてしまったときの予防。

    ピッタリしっかり色を合わせなくても大丈夫です。

    <グリーン×グリーン>

    画像: カーディガン、インナー/スタイリスト私物

    カーディガン、インナー/スタイリスト私物

    今シーズン多く出ているグリーンのアイテム。

    それに合わせグリーンのインナーも登場しています。

    全く同じ色ではなくても、同系色を選ぶことで、チラ見えしたときの違和感をなくせます。

    <柄ものの場合>

    画像: ニット、インナー/スタイリスト私物

    ニット、インナー/スタイリスト私物

    柄ものの場合、袖口の色に合わせるとなじみが良くなります。

    インナーにはないような色のトップスの場合。

    突然ではない色、ボトムス含め、コーディネートの中に入っている色を投入してみてください。

    <中の白Tシャツと合わせる>

    ちなみに私の場合、ニットの下に白のTシャツを着ることが多いので、ニットではなく、Tシャツからつなげて、インナーは白を着ることが多いです。

    画像: ニット 19,800円/アデュートリステス 長袖ラウンドネック 4,180円/紀州肌着(信和ニット)

    ニット 19,800円/アデュートリステス
    長袖ラウンドネック 4,180円/紀州肌着(信和ニット)

    ◆着ぶくれしない重ね着

    インナーを重ねすぎて、着ぶくれしてしまっては元も子もありません。

    ポイントは関節部分をスッキリさせること。

    長袖と長袖を重ねると暖かいのはたしかですが、窮屈さが出るうえに、脇がもたつき着心地も悪くなってしまいます。

    着ぶくれしない、心地良い重ね着を目指します。

    画像: スウェット、カットソー、タンクトップ/スタイリスト私物 左から3つめ)長袖ラウンドネック 4,180円/紀州肌着(信和ニット)

    スウェット、カットソー、タンクトップ/スタイリスト私物
    左から3つめ)長袖ラウンドネック 4,180円/紀州肌着(信和ニット)

    暖かい長袖インナーが最優先なので、首元と裾で効かせる白のカットソーをノースリーブにし、スッキリ重ねます。

    長袖のインナーを裏起毛のタイプなど、しっかり暖かいものにすれば、袖の部分に物足りなさは出にくいはずです。

    どうしても、もの足りなさを感じる人は、タンクトップを、肩に少しかかるフレンチスリーブのものにしたり、アームウォーマーをプラスしてみたりするといいかもしれません。

    寒い冬もファッションを楽しめますように。

     

    来月は、スニーカーのお話です。お楽しみに!

    【問い合わせ先】

    ◆アデュー トリステス|03-6861-7658
    https://store.bigi.co.jp/shop/adieutristesse/

    ◆信和ニット|0120-72-4151
    https://www.kisyu-hadagi.jp/



    <スタイリング/植村美智子 撮影/山田耕司>

    植村 美智子(うえむら・みちこ)
    大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
    https://uemuramichiko.com/

    Liltin' ファッションコーディネートサービス
    https://liltin.com/

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    天然生活の本『「今の自分」に似合う服』(植村美智子・著)

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