• 認知症、うつ、やる気がの低下、イライラ……あらゆる不調の悩みを「ウォーキング」で予防・改善してみませんか? これまで1万人以上の脳画像をみてきた脳内科医・加藤俊徳さんが、‟歩くことが最強の脳トレーニングになる”理由を脳科学の観点から解説。長年実践しているウォーキング方法の中から「脳オフ・ウォーキング」を紹介します。
    (『最強のウォーキング脳』より)

    あらゆる不調の悩みは運動脳から解決する

    人間の脳は場所によって果たす役割が異なり、私はこれらの場所を「脳番地」と呼んでいます。脳番地は主に運動系・感情系・視覚系・思考系・聴覚系・理解系・伝達系・記憶系の8つの系統に分けることができます

    これらの脳番地で起こるトラブルが、さまざまな不調として現れます。

    物忘れが多いのなら理解系や記憶系の脳番地、怒りを抑えられないのなら感情系脳番地に問題があるのかもしれません。その中でも各脳番地と密接な関係をもち、影響を与える重要な脳番地が運動系脳番地=運動脳です。

    ウォーキングは、この運動脳にスイッチを入れ、脳全体を鍛えることができる最も簡単かつ効果的な方法なのです。

    運動脳はここにある!

    画像: 歩き出す際には前頭葉(太線内)が働く。運動脳は、前頭葉にあり、カチューシャのように脳の左右にかかっている(色のついた部分)

    歩き出す際には前頭葉(太線内)が働く。運動脳は、前頭葉にあり、カチューシャのように脳の左右にかかっている(色のついた部分)

    1日に必要なウォーキング量

    「頭を良くしたい」「知的生産性を高めたい」という場合、1日にどのくらいの量を歩けばよいのでしょうか?

    デスクワークの人の場合、1日8時間労働だとすると1時間半くらいが、必要なウォーキング時間の目安となります。この場合、1カ月で120km以上の距離になります。

    立ち仕事とデスクワークが半々くらい、という人は40分前後のウォーキングが必要になるでしょう。

    以下の表も参考にしてください

    1日に必要なウォーキング量の目安

    画像: ※デスクワーク中心=1日8時間デスクワークを行う場合を想定。デスクワーク+立ち仕事=4時間ずつ行う場合を想定

    ※デスクワーク中心=1日8時間デスクワークを行う場合を想定。デスクワーク+立ち仕事=4時間ずつ行う場合を想定

    仕事力と健康力をさらに高めるアレンジ・ウォーキング

    ウォーキングをすると運動脳は、他の7つの脳番地と連動しやすくなり、感情系・視覚系・思考系・聴覚系・理解系・伝達系・記憶系脳番地も刺激されます。

    自分が特に働かせたい脳番地にターゲットを絞り、自分の目的に合ったウォーキングを実践することも可能です。ここでは、私が考案し実践しているウォーキングを紹介します。

    ストレス解消&生産性アップ「脳オフ・ウォーキング」

    現代社会はただでさえ情報過多です。

    それなのに、多くの人は移動中にスマホを眺め、さらに脳に情報を溜め込んでいます。

    当然、脳を休めることができず、それがさらなるストレスの原因となることがあります。

    また、昼間に歩くのが苦手という人もいます。

    そういうタイプの人にとって、歩いている人がたくさんいることや、車の交通量が多いことは情報過多の状況であり、歩いているだけで疲れを感じ、ストレスになります。

    脳の情報過多とストレス過多を抑えるため、時には脳オフ・ウォーキングをするのがおすすめです。

    画像: ストレス解消&生産性アップ「脳オフ・ウォーキング」

    暗い道や静かで人通りのない道をボーっと歩くことで、入ってくる情報が少なくなります。歩いている間にそれぞれの脳番地を休ませ、情報整理ができます。

    ストレスを抱えがちな人だけでなく、仕事の合間に取り入れるとよい休息となり、その後の生産性も高まります。

    ただし、深夜やあまりにも暗い道は避け、安全性を確保できる場所で実践しましょう。

    〈イラスト/モヤマチカコ(脳)、柏原昇店(ウォーキング)〉

    本記事は『最強のウォーキング脳』(時事通信出版局)からの抜粋です



    加藤俊徳(かとう・としのり)

    脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。MRI脳画像診断、発達障害・ADHDの診断・治療の専門家であり、脳番地トレーニングの提唱者。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科でアルツハイマー病やMRI脳画像研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。「加藤プラチナクリニック」を開設し、独自開発した加藤式脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。薬だけに頼らない治療の一環としてウォーキングを推奨するようになる。InterFM897「脳活性ラジオ Dr. 加藤 脳の学校」のパーソナリティーを務める。著書に『ADHDコンプレックスのための脳番地トレーニング』(大和出版)、『脳とココロのしくみ入門』(朝日新聞出版社)、『すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『最強のウォーキング脳』(時事通信出版局)など多数。

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    1万人以上の脳画像をみた脳内科医・加藤俊徳さんが、クリニックを訪れる患者さん達にすすめ、自らも長年実践してきたウォーキング法や、ウォーキングが脳に与える効果を分かりやすくまとめた1冊です。

    ウォーキングをすると、脳にどのように影響するのか? 歩かないことで脳に起こるリスク「運動負債」とは? 仕事に集中できない、モヤモヤする、うつ、ADHD、イライラ、認知症……さまざまな悩みを抱える患者さんにも、ウォーキングをすすめる理由とは。

    「最近歩く時間が減った」という方にも、「心身の健康のために効果的なウォーキング法を知りたい」という方にもおすすめしたいノウハウが詰まっています。



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