• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、持ち前の落ち着かない手先を逆手に、折り紙づくりに精を出す白鳥さん

    思う存分「手わすら」したい

    「手わすら、すんな!」子供の頃、よくそう怒られたものです。「手わすら」って福島の方言だと思うのですが、みなさんはご存じですか?「手遊び」って意味に近いのですが、ちょっとニュアンスが違うんですね。

    例えば、全校集会で校長先生の話が長くて飽きてきているとします。それで、頭に被っている赤白帽のゴムを引っ張っては結んで、また引っ張っては結んで。なんてことをしていると、「こら! 手わすら、すんな!」って、先生に怒られる。

    ちゃんと集中しなきゃいけない時に、もじもじとやり始めちゃう手遊びが、「手わすら」なんです。

    私はそれの常習犯でして、大人になった今も、喫茶店で打ち合わせしているのに、ストローの袋に水かけて遊んでみたり。なんてことをしちゃうんです。

    それで最近、折り紙を始めました。そんなに手わすらしたいなら、思う存分やればいいじゃないかと思ったわけです。折り紙なら、娘を抱っこしながらでもやれますし、完成すれば結構な達成感もあります。

    しかも大人になった今、説明書の理解力が増しているようで、子供の頃には折れなかったものが折れるようになっているのも楽しいのです。SNSやYouTubeで、折り方を教えてくれているのもありがたいですね。

    画像1: 思う存分「手わすら」したい

    ということで、まず折ってみたのはカーネーションです。小学生の頃、母の日のプレゼントにつくった記憶があります。久しぶりに折ったカーネーションの出来栄え、いかがでしょう?

    ただの紙がこんな形になるんて、なんかワクワクしますよね。次はチューリップ、食パン、クロワッサン、と折ってみたのですが、あらまぁ、偶然ですが、朝食っぽい風景になったではありませんか。

    画像2: 思う存分「手わすら」したい

    そこで私は気付いたのです。これで、おままごとしたら、すごく楽しいんじゃないか? しかも私がもっと色々折れるようになったら、ままごとのみならず、パン屋さん、花屋さん、レストランなんかのごっこ遊びもできる可能性があります。

    そうなったら、私は娘の憧れの的になれるのでは? 更には「折り紙おばさん」として近所の子どもたちの人気者になれるのでは? 人気者になりたい。そして子どもたちの輪に入って、一緒に遊びたい! そんな可能性に気がついた今、ルンルンと折り紙を折っている毎日なのです。

    子供の頃は怒られた手わすらですが、手を動かしているとなんだか心が落ち着きます。もし、気持ちがソワソワしているという方がいたら、どうでしょう? 一緒に手わすらしてみませんか?

    そうそう。5月8日は母の日です。手始めにカーネーションを折って、プレゼントに添えてみるっていうのもいいですね。

    画像3: 思う存分「手わすら」したい


    画像4: 思う存分「手わすら」したい

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



    This article is a sponsored article by
    ''.