• 今月の表紙は、奈良「くるみの木」石村由起子さんのお住まいにて撮らせていただいた1枚です。「ほどほどに、すっきり暮らす」をテーマに収納の工夫をうかがいました。

    おもてなしが好きだから、ほどほどにすっきり

    洗面台に置かれた、かごは脱衣用。乱れ編みの美しいかごで、置いたままにしていても絵になります。コットンや綿棒は、辻和美さんのガラスの蓋物に。美しい道具を使って、定位置を決めれば、元に戻すだけですっきり整います。

    画像: 脱衣用の乱れ編みのかごは洗面台が定位置

    脱衣用の乱れ編みのかごは洗面台が定位置

    さっと片づくように、石村さんが工夫するのは、おもてなし好きゆえ。

    すっきりと整っていれば、いつでも気軽に友人が迎えられる。とはいえ、あまりピシッと整っていても、気を使わせてしまう。だから、“ほどほどにすっきりと”がちょうどいい。石村さんの、心づかいです。

    工夫を重ねて自分もみんなも心地よく

    取材にうかがった日も、私たちと話しながら、たちまちおいしいお昼ごはんをつくってくださって、感嘆!

    とれたての淡竹を天ぷらにして、ぱらぱらっと海苔とお塩を。パスタと合わせたのは、山菜。素材を生かしたシンプルな料理の中に、意外な驚きがあって、食卓がわあっと盛り上がり、会話につながる。人と人をつなぐのが、本当にお上手です。

    画像: 工夫を重ねて自分もみんなも心地よく
    画像: 淡竹の天ぷらと山菜のパスタ。どちらも大皿に持ってシェア。オープンキッチンで話しながらさっと料理し、お客様に気を使わせない

    淡竹の天ぷらと山菜のパスタ。どちらも大皿に持ってシェア。オープンキッチンで話しながらさっと料理し、お客様に気を使わせない

    「いつも台所に立っていますねって、スタッフにも言われるの」と、石村さん。手を動かすのが好きだから、台所にも工夫がいっぱいです。

    画像: 窓辺の収納棚の上に器を並べて乾かす。その様子も美しい

    窓辺の収納棚の上に器を並べて乾かす。その様子も美しい

    画像: お米はストックの量がわかる透明なガラスに、茶葉は乳白色の蓋物にいれて遮光

    お米はストックの量がわかる透明なガラスに、茶葉は乳白色の蓋物にいれて遮光

    お米や茶葉をストックするのは、洗面台でも使う、ガラスの蓋物。温かみのあるフォルムと質感で、目にするたび、使うたび、しあわせな気持ちになります。

    器やお箸を洗ったら、窓辺に置いて、しっかりと一晩乾かして。しまうのはそれから。大事に長く使う工夫です。

    気を使わせずに心地よく過ごしてもらい、自分も、無理なく、楽しく。工夫することで、毎日が豊かになるのだと、あらためて実感しました。

    つづきはぜひ、天然生活9月号にてお楽しみください!

    (取材・文担当 宮下亜紀)

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    <撮影/伊東俊介 編集/鈴木理恵 取材・文/宮下亜紀>

    ※ 石村由起子さんの記事「ほどほどに片づける工夫」は、『天然生活』2022年9月号、P.18~21に掲載されています



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