• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。家の近所で見つけた「チャイ専門店」に、若い日の思い出がよみがえります。

    はじめてのオーディション

    両国の近くに住んでいます。

    バラしたところで、誰も追っかけてはきません。人気者になりたい。白鳥久美子です。

    隅田川の近くに住んでみたいという憧れから40歳手前に引っ越しました。

    川とお相撲さん。くらいのイメージしかなかった両国でしたが、住んでみると、あれやこれやといろんな魅力に気づくものですね。

    有名なところだと、両国には両国国技館江戸東京博物館があります。

    画像1: はじめてのオーディション

    江戸東京博物館は只今改修工事で休業中。新しく生まれ変わった姿を見るのを楽しみにしています。

    そういえば、ここを見たことがきっかけで、江戸や隅田川の魅力を知って、この街に住みたいと思ったのでした。そのくらい、展示物が面白かったんですよね。

    そんな街で、最近チャイ専門店を見つけました。江戸東京博物館のすぐ近くに店を構える、「my Chai」さんです。

    画像2: はじめてのオーディション

    チャイには思い出があります。芸人になると決めて初めてオーディションを受けたのが、今の事務所のホリプロでした。オーディションの内容は3分以内のネタを見せること。

    そこで私は人生で初めてネタをつくりました。

    「ハシモト君に告白する、いけすかない女学生」という設定で、私は中学の時に着ていたセーラー服を身にまとい、ザ!業界人みたいな方たちが並ぶ会議室で、叫び走り転びまわりました。

    結果は後日ということで、私はオーディションを終えたその足で、友人のまこっちゃんが働く中目黒のカフェに向かいました。

    まこっちゃんは、私が芸人になると決めた時に背中を押してくれた人です。まこっちゃんは、地元でカフェを開くという夢のために、修行している最中でした。

    白鳥「オーディション受けてきた。」

    まこ「どうだった?」

    白鳥「笑ってたけど、どういう類のものやら。」

    まこ「絶対受かった!」

    そんな会話をして、まこっちゃんがおごってくれたのが、そのお店の名物チャイだったのです。

    チャイなんてオシャレな飲み物、東京で初めて知りました。それはシナモンをはじめとするスパイスが効いていて香り高く、ピリッとした辛さがアクセントになって、なんとも美味しかった。

    私はまだ緊張が抜け切らず、カタカタと震える手でそれを飲みました。

    画像3: はじめてのオーディション

    そんなことを思い出しながら、「my Chai」さんのチャイとクロワッサンワッフルのセットをいただきました。うん。美味しい。甘さ控えめ、スパイスが効いているけど強すぎない。

    クロワッサンワッフルは、カラメルがカリッと香ばしく、サクッとした歯触りで、食べているともちもちっとした食感も楽しめます。このセットの相性、最強です。

    両国にこんな可愛らしい専門店ができるなんて。江戸の街に異国のスパイスの香りが広がっていくようなイメージが湧いて、なんとも愉快な気持ちになりました。

    それにしても、やっぱりチャイを飲むとオーディションを受けたあの日の、若い必死な自分を思い出して、なんともこそばゆい気持ちになるなぁと、1人モジモジしてしまいました。



    画像4: はじめてのオーディション

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。現在、夫婦のYouTubeチャンネル、たんぽぽ白鳥&チェリー吉武「私たち、これで家族やってます!!」にて、白鳥家のリアルな様子を配信中。
    https://www.youtube.com/channel/UC07M-jJgy3ZVgQhTb48ke2w



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