• バタバタする朝のご飯は定番化することで、悩むことがなくなります。3人の子育てをする忙しさの中で生まれた、今井麗さんのいつもの朝ごはんを拝見します。
    (『天然生活』2019年10月号 別冊付録掲載)

    忙しい朝の定番朝ごはん

    「朝はバタバタしていて、ほんとうに時間がないんです。バナナが朝ごはんのときもあるくらい」と画家の今井麗さん。

    きちんとできていなくて恥ずかしい、と話しますが、何しろ、9歳、5歳、2歳の子たちの子育て中です。朝は、順番にお子さんを起こして身支度を手伝い、ごはんをつくり、その合間に掃除・洗濯をするというのですから、忙しいのも当たり前。

    夫も今井さんと同じく画家で、昼間はご実家のレストランを手伝い、夜はアトリエで絵を描いてから、終電で帰宅します。朝しかともに過ごす時間がなく、家事も分担して行っています。

    「夫と私、どちらが朝ごはんをつくるか決めていないのですが、わざと起きられないふりをして、つくってください、とアピールすることも。夜ごはんは必ず私がつくるので、朝ごはんは、つくってもらいたくて。人につくってもらう食事はおいしいですから」

    今井さんが朝食をつくるときはパンにベーコンエッグやジャム、夫がつくるときは、ごはんに味噌汁が定番メニュー。週の半分くらいは夫がつくります。

    理想の朝ごはんは、いいホテルに泊まったときに出てくる朝ごはん、と今井さん。

    「おいしいトーストにバターをたっぷりぬって、きのこが入ったオムレツに、きれいにカットされたフルーツ、それからドリップコーヒーも。子育てがひと段落したら、そういう朝ごはんをつくって、優雅にいただきたいですね」

    子どもたちが喜ぶパンケーキ

    画像: 子どもたちが喜ぶパンケーキ

    ●パンケーキ ●バター ●はちみつ ●メープルシロップ
    ●コーヒー ●オレンジジュース

    時間がある休日の朝に、よくつくるパンケーキ。

    市販のパンケーキミックスを使ったり、自分で配合したりと、おいしいものを求めて、いろいろと試している最中なのだとか。

    焼くときは、家族5人がなるべく同時に食べられるよう、4口あるコンロのすべてに、フライパンや鍋を総動員して、次々と焼き上げる。

    バターをのせたら、じゃりじゃりするくらい結晶化したお気に入りのはちみつをたっぷりかけていただくのが好み。

    子どもたちはジュースや牛乳で、今井さん夫妻はコーヒーで。

    絵のモチーフにもなるエッグトースト

    画像: 絵のモチーフにもなるエッグトースト

    ●ベーコンエッグトースト  ●オレンジ  ●ミルクティー

    今井さんが描く絵に、よく登場するトースト。

    パンは、ずっしりと重くて、もっちりしていて、少し酸味のあるものが好き。

    バターをたっぷりぬったトーストの上にのせたベーコンエッグは、卵の黄身がこぼれないくらいの半熟。このくらいの焼き加減がおいしいというのもさることながら、子どもたちの手が汚れるのを防ぐためだとも。

    ベーコンエッグの味つけは、フルール・ド・セルと呼ばれるフランスの塩と、粗びきこしょう。

    添える果物はオレンジが定番で、ミルクティーは黒糖入り。

    今井さんの欠かせないもの

    ミルクティーをつくる鍋

    画像1: 今井さんの欠かせないもの

    ミルクティーをつくるクリステルの鍋は、お母さまから嫁入り道具として譲り受けた。

    「湯が沸くのが早く、すごくいい。毎日、使っています」


    〈撮影/元家健吾 取材・文/長谷川未緒〉

    画像2: 今井さんの欠かせないもの

    今井麗(いまい・うらら)

    画家。多摩美術大学卒業後、個展を中心に活動。画集に『gathering』(baci出版)がある。生まれつき難聴の今井さんが聾話学校に通っていたときに、画家のお父さまが描いた『宿題の絵日記帳』(リトルモア)も話題に。https://ulalaimai.jimdo.com/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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