ぶりのおろし煮のつくり方

脂ののったぶりを、たっぷりの大根おろしでさっぱりといただく、ぶりのおろし煮。白いごはんとの相性も抜群です。
材料(つくりやすい分量)

● ぶり | 2切れ |
● 大根おろし | 1カップ |
● A | |
・しょうゆ | 大さじ1 |
・酒 | 大さじ1 |
・しょうが汁 | 小さじ1 |
● 薄力粉 | 適量 |
● ごま油 | 大さじ2 |
● B | |
・だし汁 | 1カップ |
・酒 | 大さじ3 |
● 三温糖 | 大さじ1 |
● 薄口しょうゆ | 大さじ2 |
● 細ねぎ(小口切り) | 適宜 |
つくり方
1 ぶりを2cm幅に切り、バットなどに並べ、Aにつけて15分おく。ペーパータオルで水けを押さえ、薄力粉をまぶす。


2 フライパンにごま油を中火で熱し、1を入れる。ペーパータオルで余分な脂を吸いながら両面を香ばしく焼き、皮目もしっかり焼く。


3 2にBを加え、煮立ったらあくと脂をすくい、大根おろしを加える。大根の水分と甘味をみながら、三温糖を加えてさらに煮る。



4 煮汁が半分くらいになったら火を弱め、薄口しょうゆを回しかける。器に盛り、細ねぎを散らす。

ぶりのこと

ぶりはアジ科ブリ属の一種で、成長するにつれて呼び名が変わる出世魚の代表格です。天然の大物、ぶりがおいしくなる旬の時期は、たっぷりと脂を蓄え南下する12~2月。この時期のものは「寒ぶり」と呼ばれ人気が高いです。脂がのったぶりはお刺身、煮物、ソテーなどさまざまな料理で楽しめます。
ぶりを選ぶときは、ツヤとハリがあり、血合いが少ないものを選ぶのがおすすめです。血合いは古くなると黒ずんでくるので、色の鮮やかさを見るとよいでしょう。北陸地方では「ぶりおこし」といって雷が鳴るとおいしいぶりが揚がるといわれています。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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