干し白菜と豚肉の煮浸しのつくり方

寒さで甘味をしっかり蓄えた白菜と、豚肉をさっと煮た煮浸し。
白菜は干すと余分な水分が飛んでうま味と甘味が増すので、煮物の味が決まりやすく、おいしく仕上がります。
材料(つくりやすい分量)

● 干し白菜(8時間程度天日干ししたもの) | 1/4個 |
● 豚肩ロース肉 | 200g |
● だし汁 | 1と1/2カップ |
● 酒 | 大さじ3 |
● みりん | 大さじ2 |
● 薄口しょうゆ | 大さじ1 |
● 青ねぎ(斜め薄切り) | 適宜 |
つくり方
1 白菜は葉と芯の部分を切り分けて、葉は4cm幅で横にざく切り、芯は繊維に沿ってを断ち切って1cm幅に細切りする。肉は2cm幅に切る。



2 土鍋にだし汁を入れ中火にかける。沸騰したら火を弱め、酒、みりん、肉を加えてふたをして煮る。


3 肉に火が通ったらあくと脂をすくい取り、白菜の芯を加え、ふたをして2~3分煮る。白菜の葉を加え、しんなりしてきたら最後に味をみて薄口しょうゆを回しかける。器に盛り、青ネギを散らし、好みで一味とうがらし(分量外)をかける。


※好みで粉山椒やゆず酢、すだちのしぼり汁などをかけてもよい。
白菜のこと

冬野菜の代表格である「白菜」。寒くなると、白菜は自らが凍らないように糖分を蓄えるようになるため、風味や甘味が増すといわれています。旬の時期の11~2月頃の白菜は、甘みが増していっそうおいしくなり、鍋や煮物、サラダなど、さまざまな料理に活躍します。
白菜は大部分が水分でできているので、低カロリーでヘルシー。風邪予防や免疫力アップに効果的なビタミンCや、食物繊維やカリウムも豊富に含まれています。選ぶときは、ずっしりと重みがあり、葉が詰まっているものを選びましょう。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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