するめいかのこと
「するめいか」は数多くいる「いか」の一種で、日本で一番多く獲れるといわれています。するめいかは「エンペラ」と呼ばれる耳の部分が胴体の先に付き、スペード型のようなフォルムをしているところが特徴です。煮る、焼く、揚げるなど、幅広い調理法があり、刺身としていただいても弾力のあるうま味を楽しむことができます。
また、低カロリーで良質なタンパク質を多く含むヘルシーな食材としても知られ、栄養ドリンクなどにも含まれている「タウリン」という物質が多く含まれています。
するめいかのガーリックパン粉炒めのつくり方
するめいかのワタのうま味をパン粉に吸わせて、いかとさっと炒めます。火を通しすぎないのがポイントです。
材料(つくりやすい分量)
● するめいか(刺身用) | 1杯 |
● オリーブオイル | 大さじ3 |
● にんにく(みじん切り) | 大さじ1/2 |
● 赤とうがらし(種ごときざむ) | 2cm分 |
● 白ワイン | 1/4カップ |
● 生パン粉 | 1/2カップ |
● ナンプラー | 大さじ1 |
● 塩、白こしょう | 少々 |
● イタリアンパセリ(みじん切り) | 適宜 |
つくり方
1 いかは耳を下にし、胴の中に親指を入れ、軟骨に沿って引きはがす。片手で胴の部分を下から支え、指で押してワタをつぶさないようにする。もう片方の手で目玉の下部分を持ち、水平に引っぱって内蔵ごと引き抜く。
2 ワタの上の黒い筋(墨袋)をつまみ、破らないように剥がしてから、ワタと足(げそ)を切り分ける。目玉の部分を切り外し、足の付け根にあるくちばしも取り除く。足の吸盤は手で洗い流す。
3 2を一度さっと洗い、ペーパータオルで水けを押さえる。耳を胴から外す。耳は縦半分に切り、横に7mm幅に切る。胴は1cm幅の輪切りにする。足は1本ずつに切り分け、半分の長さに切る。ワタは一口大に切る。
4 フライパンを中火で熱し、オリーブオイルとにんにく、赤とうがらしを入れる。にんにくの香味が立ったら火を弱め、ワタを加えくずすように炒め、パン粉を加えてさっと混ぜ合わせる。
5 4がしっとりしたら軽く塩、こしょうで味をととのえる。いかを足、耳、胴の順で加え、白ワイン、ナンプラーを回しかけ、さっと炒める。味が足りなければ塩、こしょうをさらに加えてもよい。
※いかは炒めすぎると固くなるので、火を通しすぎないようにする。ワタとパン粉が少しふくらむ程度の具合がよい。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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