• 気持ちよく整った部屋と心で、穏やかに新年を迎えるために。片づけ法「こんまり® メソッド」で人気の近藤麻理恵さんが、温かいメッセージを贈ります。
    (『天然生活』2021年1月号掲載)

    新しい一年を迎えるための心と暮らしの整え方

    (※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです)

    世界を襲ったコロナ禍に、アメリカで暮らすわが家も影響を受けました。

    ふたりの娘の学校が休校になり、娘たちが一日中家にいる時期があったのです。夫と話し合い、交代で娘たちを見ながら仕事をなんとかこなしていました。

    とはいえ、私もあまりに忙しいと余裕がなくなることもあります。そんな時にいつもしているのが、いまの自分の心の中をすべてノートに書き出してみることです。

    「疲れた」「仕事が多すぎる」「家事が効率よくまわらない」など、思っていることや考えていることは何でも書いてみます。

    私の片づけ法「こんまり® メソッド」では、片づける前に、まず自分が持っているモノをすべて出してみるのが基本。それと同じで、自分が抱えているモヤモヤをいったん全部出すのです。

    以前、「夫に使ったあとの包丁を洗ってほしい」と書いたことがあり、それを見て「本人に直接言えばいいんだ」と気づいて解決したこともあります。知らず知らずのうちに積もり積もっているものが、書くことによって見直せるのだと思います。

    もちろん、自分ではコントロールできないこともあるので、その時は「これは一旦あきらめる」などの心持ちを書きます。でも不思議なことに、書くだけでも問題を客観視できてすっきりするのです。

    こだわりは、罫線のない真っ白なノートを使うこと。その方が罫線を気にせず、自由にのびのびと書けるからです。また、ネガティブなことを太くて濃いペンで書くのは何となく気が引けるので、自分の素直な気持ちを書きやすいよう、シャープペンや鉛筆を使うようにしています。

    もうすぐ新しい年がやってきます。新年を気持ちよく迎えるためにも、ぜひ暮らしの整理をおすすめしたいです。

    画像: 新しい一年を迎えるための心と暮らしの整え方

    「こんまり® メソッド」における片づけは「心のときめき」が鍵。

    「ワクワクする」「便利」「しっくりくる」など、「ときめくかどうか」を基準にモノを取捨選択していきます。

    この方法を通じて、自分にとっての理想の暮らしが自然と見えてきます。つまり、片づけは自分の生き方を考えるためのよいきっかけになるのです。

    年初めに自分が思い描く暮らしが明確になっていれば、清々しく一年のスタートを切れるでしょう。私にとっての「ときめく空間」とは、モノの定位置が決まっていて、なにも考えずに動ける空間。

    朝食をつくって掃除をするといった家事がスムーズにできるとうれしくなります。家を居心地よくするために花を飾ったり、毎朝お香を焚いたりもしています。

    ただし「片づけなくてはいけない」「家を整えなくてはいけない」と思い続けながら作業するのは、きっと辛くなってくるはず。

    そうではなく、「自分が好きなものを選ぶ作業をしよう」と発想を転換すると、片づけが楽しくなるかもしれません。

    持っていたいモノの量は、人によって違っていい。お気に入りのモノを見える場所にぎっしり並べたい人もいれば、すっきりした家のほうが好きだという人もいます。

    大事なのは捨てることではなく、自分がときめく空間で暮らすことなのです。

    なかには「いくら片づけても終わらない」と思う人もいるでしょう。でも大丈夫。片づけはやった分だけ確実に進んでいます。

    「衣類」「本」などと、ジャンル別にチェックリストをつくり、片づけが終わったものから消していくと達成感が得られるのでおすすめです。

    片づけを苦しいと感じたなら、どうか休んでください。片づけは目的ではありません。

    本当の目的は、ときめく毎日を送ること。

    無理なく片づけをしながら、自分らしい心地よさを見つけてください。

     

    〈取材・文/嶌 陽子 イラスト/カトウミナエ〉

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    画像: ©KonMari Media, Inc.

    ©KonMari Media, Inc.

    近藤麻理恵(こんどう・まりえ)
    片づけコンサルタント。2010年に出版した初の著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界40カ国以上で翻訳されベストセラーに。著書に『おしゃべりな部屋』(中央公論新社)など。

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    近藤麻理恵が片づけてきた1000以上の部屋にまつわる実話を基に、川村元気が紡ぐ7つの部屋の物語。気鋭の絵本作家・大桃洋祐のカラーイラストを40点以上収載。読売新聞連載時から話題沸騰の小説がついに単行本化!



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