• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。いただきもののいちごで、ジャムをつくることにした白鳥さん。

    ごめんよ、いちごちゃん

    いつもお世話になっている方から、いちごがたくさん届きました。毎年送って下さるのでありがたいかぎりです。

    画像1: ごめんよ、いちごちゃん

    娘も私もいちごが大好き。ここぞとばかりに毎日パクパク食べていたのですが、困ったことに全然なくなりません。そういえば1人いない。

    夫がルーマニアへ仕事に行って不在でした。一番食べる人がいないのだもの、そりゃ減りが遅いわけです。

    お友達にお裾分けしてもなくならない。美味しいだけに無駄にしたくない。

    「冷凍するといいよ!」とアドバイスもらった頃には、時すでに遅し。傷みはじめていました。ごめんよ、いちごちゃん。冷凍すればよかったね。

    なので、久しぶりにジャムをつくることにしました。

    相方の川村さんからもらった、瀬戸内海の無農薬レモンもあります。なんか身体によさそうと思って買ったココナッツシュガーも残っている。初めてだけど使ってみよう。

    夫不在、ワンオペで娘をみている私の自由時間は夜中です。夜中にコトコト、ジャムづくりです。

    娘も食べられるように、いちごを細かく切って砂糖を入れた鍋を火にかけていると、水分が出てきてグツグツと音をたてます。

    ぼうっとそれを見ていると、最近そういえば夢見が悪いなぁなんてことが頭に浮かんできます。

    ずっと会っていない友達に久しぶりに会ったものの、私が怒って帰ってしまうとか、雪道をどんどん進んでも到着しないとか、そもそもどこに行けばいいか分からない。バスが川の中を走っていて怖い。なんて夢を1週間くらい見続けているのです。

    なんかストレスかなぁ、イライラしているのかなぁ、それとも何かに怯えているのかなぁ。うまくいかないことばかりよねぇ。悔しいなぁ。

    なんてことを考えながら夜中に鍋をかき混ぜていたら、なんともまぁ、黒いいちごジャムが出来上がりました。

    画像2: ごめんよ、いちごちゃん

    心のドロドロが乗り移ったのでしょうか。魔女がつくった薬みたいで、おどろおどろしい見た目です。

    ちょっと火にかけすぎたかな? 苦いかな? とりあえず寝よう。

    と、寝て起きた翌朝、ホットケーキを焼いてジャムをつけて食べてみました。美味しかったです。よかった。

    画像3: ごめんよ、いちごちゃん

    見た目は完全に魔女の劇薬だけど、ちゃんと美味しかったです。

    レモンが足りなかったのか、やっぱり火にかけすぎたのか、ココナッツシュガーのせいなのか、原因は未だ不明ですが、心のドロドロが乗り移った説、あると思いませんか?



    画像4: ごめんよ、いちごちゃん

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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