菜の花のごま酢あえのつくり方

春の定番、菜の花のごま酢あえ。ていねいに下処理をした菜の花に、たっぷりのごまと甘酢をあえます。
菜の花の風味を生かしてシンプルに仕上げた、栄養たっぷりのおかず。つくりおきにもおすすめです。
材料(つくりやすい分量)

● 菜の花 | 1束 |
● 白ごま | 大さじ3 |
● 白味噌 | 大さじ1 |
● 三温糖 | 大さじ1/2 |
● 米酢 | 大さじ1と1/2 |
● 薄口しょうゆ | 小さじ1 |
● 塩 | 適宜 |
菜の花の下処理
1 菜の花は軸下を上にして葉をちぎり、花そろえで4cmほどの長さに切りそろえる。軸下のかたい部分を落とし残りの長さを切りそろえ、葉、軸、花の3つの部位に分ける。


2 塩を加えた沸騰した湯に軸を入れ、色が鮮やかになったら花を加え、ひと混ぜして火を止めて葉を入れる。ひたしきったらすぐに氷水にとる。


3 しっかり冷たくなったら3つの部位にわけ、水けをしぼる。花の部分は花を下にしてつぼみの水けを軽くしぼる。葉、軸もしぼる。厚手のペーパータオルで余分な水けをのぞく。

つくり方
1 フライパンでごまを入れ、中火にかけて炒る。ごまから油が出て、香ばしい香りが出てきたら火からおろし、粗熱をとる。すり鉢で五分ずり(半ずり)にする。

2 1に三温糖、白味噌、米酢、しょうゆの順で加え、すりあわせる。水けをきった菜の花の軸、葉を加え、最後に花を加えてあえる。



菜の花のこと

花を咲かせる前のエネルギーがぎゅっと詰まった菜の花。抗酸化作用が高いといわれるβ-カロテンやビタミンCが豊富に含まれるほか、カルシウム、鉄、カリウムなどもバランスよく含まれる栄養価の高い食材です。
菜の花は、ほろ苦く、みずみずしい食感が特徴です。葉、花、茎と、部位によってかたさが異なるので、ひとつひとつていねいに下処理をおこなうことで、菜の花らしい風味や苦味をしっかりと味わうことができます。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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