いんげんと梅干しの佃煮風のつくり方

梅の甘酸っぱい風味が上品な味わいの煮もの。いんげんはくたっとさせるので、形が不揃いのものを使っても気になりません。
材料(つくりやすい分量)

● さやいんげん | 30本 |
● 梅干し | 1個 |
● 酒 | 1/2カップ |
● 水 | 1/2カップ |
● みりん | 大さじ3 |
● 薄口しょうゆ | 大さじ2 |
● 白ごま | 大さじ1 |
つくり方
1 いんげんは両端を切り落とす。梅干しは軽くほぐす。鍋(ホーローまたは土鍋があるとよい)にいんげん、梅干し(種ごと)を入れ、酒、みりんを加え、ふたをして10~15分煮る。いんげんのかたさをみて、途中で水を加える。
※最近は品種改良が進んで、筋なしのいんげんが増えているが、気になる場合は筋も除く。


2 いんげんがやわらかくなってきたら、ふたを取りしょうゆを回し入れ、汁けがなくなるまでさらに5分ほど煮る。器に盛り、ごまをあしらう。


さやいんげんのこと

さやいんげんは、若採りしてさやごと食べるマメ科の野菜です。ハウス栽培によって通年出回っていますが、旬の6~9月に出回るさやいんげんは、新鮮でおいしくいただけます。
代表的な品種には、「どじょういんげん」と、やや小ぶりで丸みを帯びた「丸さやいんげん」。
昔は筋を取る下処理が一般的でしたが、近年は品種改良が進んで筋がないものが増えています。やわらかいのにシャキッとした食感が特徴で、煮もの、炒めもの、サラダなどさまざまな料理に向いています。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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