厚揚げのこと

厚切りにした木綿豆腐を水切りし、油で揚げたものが厚揚げ。カリッと焼いても、出汁で煮て味をたっぷり含ませてもおいしい、いろいろな料理に使える食材です。
豆腐にくらべて、崩れにくいので扱いやすいこともうれしいです。良質な油を使ったものを選べば、料理によっては油抜きの必要なし。栄養もボリュームもある食材なので、メイン料理に副菜にと大活躍です。
厚揚げのカレー煮のつくり方

カレーのうま味をたっぷり含んだツナが厚揚げに絡み、ごはんが進むおかずです。
材料(つくりやすい分量)

● 厚揚げ | 300g |
● にんにく(みじん切り) | 小さじ1 |
● ごま油 | 大さじ1 |
● カレー粉 | 大さじ1と1/2 |
● ツナ缶 | 1カップ |
● みりん | 大さじ1 |
● 酒 | 大さじ2 |
● チキンスープ | 1カップ |
● しょうゆ | 大さじ1と1/2 |
● 細ねぎ(小口切り) | 1/4カップ |
つくり方
1 厚揚げは縦半分に切り、5mm厚さに切る。

2 細ねぎは小口切りにする。このとき、包丁の先の方を使うときれいに切れる。

3 鍋にごま油、にんにくを入れ火にかけ、香りが立ってきたらカレー粉を加え、焦げる直前まで炒めて香味と辛味を立たせる。

4 油を切ったツナを加え、カレー粉を絡めるように炒め、酒を回しかける。

5 1を加え、少し崩れてもかまわないので、ツナとカレー粉のうま味を吸わせるように炒める。

6 みりん、チキンスープを加えて煮る。


7 しんなりしたらしょうゆを加え、ふたをせず2〜3分強火で煮詰め、汁気が半分ほどになったら味見をして味をととのえる。

〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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