(『暮らしのまんなか』vol.37より)
身支度の流れを見直し、時短化へ
「洋服って、気を抜くと増えつづける一方ですよね。クローゼットがぎゅうぎゅうになると、着たい服が見つからなくなります。それで、似たような服をまた買ってしまう、さらに増える……という悪循環に。私はものが見えてないと忘れちゃうから、引き出し収納も向いてないんです」
あらためて身支度の流れを見直した森田めぐみさん。1階と2階を行ったり来たりするのを省くため、朝起きたら寝室でメイクまで終わらせられるように、洗顔代わりのふき取り化粧水を導入。また、洗濯物の片づけをラクにするために、寝室の隣にあるサンルームに息子と娘の服を移し、ファミリークローゼット化を図りました。
「ようやく仕組みが定着したところ。大変だったけれど、見直して快適になるとうれしいですね」
いつもの身支度。朝起きたらすぐ着替えて、寝室でメイクまで完了
朝は「起きたら一度も座らずに出勤する」ほどあわただしいため身支度がスムーズにできるように専用コーナーを。普段使いのバッグは椅子の上が定位置。1階へ移動するときに持って下りる
STEP1 ベッドの横がクローゼット。起きたらまず着替える
コーディネートのチェックができるように、クローゼットの天井からL字金具で板を吊るし、姿見をかけているクローゼットの向かって左側に、小物類をひとまとめ。引き出しのように外から中身が見えないと、感覚的に出し入れができないので、かごなどを使ったオープン収納が使いやすい。
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STEP2 ふき取り化粧水を使い時短でメイク
朝は洗顔代わりに、ふき取り化粧水でさっぱりさせたあとでメイク。「娘と洗面所を競合することもあって、この方式に」
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STEP3 アクセサリーをつけて身支度を終えてから1 階へ
仕事の日は小ぶりなものを、休みの日には大ぶりなものと選び分けている。ピアスは、容器の縁に引っかけて収納
<撮影/林 紘輝 取材・文/石川理恵>
森田めぐみ(もりた・めぐみ)
書店員。過去に雑誌『サンキュ!』で「書店員は見た! 」を連載し、書店での出会いや本紹介を綴っていたほか、現在はインスタグラムで日々の出来事を発信。賃貸戸建てにDIYを施しながら住むこと3年。単身赴任中の夫、子どもふたり、犬1匹、猫4匹との、4人+5匹家族。インスタグラム@marguerite289
<訪ねた人>
石川理恵(いしかわ・りえ)
フリーライター・編集者/雑誌や書籍でインタビューを手がける。著書に『時代の変わり目をやわらかく生きる』(技術評論社)、『自分に還る 50 代の暮らしと仕事』(PHP 研究所)他。東京・豊島区のアパートの一室に「こころの本屋」を週末オープン。
インスタグラム@rie_hiyocomame
※記事中の情報は『暮らしのまんなかvol.37』掲載時のものです
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