(『手ぬいでちくちく、暮らしの布小物』より)
なみ縫いで簡単。大切な洋服を長持ちさせるアイデア
履き過ぎて穴の開いてしまったジーンズ、お気に入りのセーターやカットソーの虫食い。大切な洋服が着られなくなるとがっかりですよね。けれどそれだけで洋服を処分してしまうのはもったいない!
少しだけ手間と時間をかけてお直しすれば、洋服の寿命が延びるだけでなく、より愛着がわいてくるのです。
今回は洋裁で出てきた小さなはぎれと簡単なステッチで繕ってみましょう。
はぎれがない場合は買ったときについてくる共布を使っても。布の切れ端はあえて裁ちっぱなしにして、ラフさを楽しみます。
縫い方はなみ縫いだけ、とっても簡単です。縦横交互に縫うことで、刺し子のような素朴な雰囲気がでます。途中で糸の色を変えてもすてき。
ジーンズの膝部分やセーターの袖など筒状になっているところは裏側を縫い込まないよう、中にすべらかな石ころやプラスチック製の下敷きなどをはさんでおくと縫いやすいですよ。
ちょこっと縫いもの
はぎれでお直しの方法
材料
● やぶれた洋服 | |
● はぎれ |
お直しの方法
1 お直ししたい布の下に丸くて平たい石やプラスチック板などを入れる。縫いやすいためと、下の布まで縫ってしまうのを防ぐため。
2 はぎれを適当な形とサイズに切り、好みの位置に置き、まち針でとめる。
3 2本取りの糸ではぎれの外側からなみ縫いをする。
4 反対側の端まで縫ったら折り返して同様に縫い、はぎれを洋服に固定する。
5 縦のラインを最後まで縫ったところ。
6 5と同様に、横のラインを縫って完成。縫い目が十字になるようにするときれい。
本記事は『手ぬいでちくちく、暮らしの布小物』(家の光協会)からの抜粋です
〈撮影/新居明子〉
美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
手づくり暮らし研究家。京都の町家に夫と長女、長男の4人で暮らす。長女のために洋服作りを始めたのがきっかけとなり、2008年からFU-KO basics.として作品を制作販売する。「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案。『FU-KO basics.着るたびに、うれしい服』『FU-KO basics 心に残る、子ども服』(ともに日本ヴォーグ社)など著書多数。最新著書『手ぬいでちくちく、暮らしの布小物』(家の光協会)はすべて手ぬいでつくる初めての本となる。
インスタグラム:@minowa_mayumi
ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
YouTube:https://www.youtube.com/@fu-kobasics.8036
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針と糸と布さえあれば、誰でもすぐにできるのが手縫いのいいところ。場所を取らず、すき間時間を活用でき、家の中でできる趣味として新たに始める人が増えています。
美濃羽まゆみさんの作品のいちばんの魅力は、大人っぽくも可愛らしくもあるセンスのよい布使いと、デザインのチャーミングさ。
鍋つかみやエプロン、ティッシュケースなど家の中で使う小物から、お出かけの時に使えるバッグやポーチ、簡単な洋服まで、初心者でも簡単につくれるように丁寧につくりり方を紹介。手芸は苦手だけど、なにかつくってみたいという初心者さんにおすすめの1冊です。
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