(『天然生活』2021年7月号掲載)
アズマさんの、まねしたくなる節約術4つ
アズマさんの節約術
重曹・茶葉・はちみつで歯みがき
アズマ家では、抗菌作用や虫歯予防で知られるはちみつ、茶葉、重曹を各自で混ぜ、歯みがき粉に。
「口に入れるものだから、食べられるものだけでつくると、安心して使えます」
アズマさんの節約術
乾燥させた万能の葉っぱ
右からとうもろこしの皮、笹、柏の葉っぱ。
「柏餅など食べたあとの葉っぱを乾かしてとっておき、お弁当の仕切りや蒸し物の下敷きに。とうもろこしの皮はひもがわりに使います」
アズマさんの節約術
金具を保管し、再利用
市販のバッグが壊れて処分するときは使える金具は取り外し、自作のバッグに活用。
「布部分が破けても金具は使えますから。使えるものは服のボタンなども捨てずに再利用します」
アズマさんの節約術
DIYは、失敗を恐れず挑戦
築60年ほどのアズマ家では、所々、修繕が必要な場所が。
「トイレの壁貼りや洗面所まわりのタイル貼りなど、上手でなくてもいいと思ってできることは自分でやり、費用を抑えています」
自分に合う方法でお金とつきあっていく
「環境に負荷をかけない、エネルギーを使わない生活を心がけていたら、自然と節約になりました」
そう語るのは、省エネ生活研究家のアズマカナコさんです。洗濯機も掃除機も持たず、5人家族で月々の電気代はたった500円。実践しているのは、電化製品が一般的ではなかった戦後すぐ、昭和20~30年代の暮らしです。
アズマさんにとってこの生活は、手間のかかる大変なことではなく、できないことができるようになっていく、楽しいことです。
「私はエコを意識しながら、工夫して節約することが好きですが、働いてお金を稼ぐほうが向いている人もいるのではないでしょうか。負担なく続けられる、自分に合う方法でお金とつきあっていくことが、大切だと思います」
〈撮影/山川修一 取材・文/長谷川未緒〉
アズマカナコ(あずま・かなこ)
省エネ生活研究家。東京郊外で、昔ながらの暮らしを参考にしたエネルギーや環境負荷の少ない暮らしを送っている。著書に『電気代500円。贅沢な毎日』など。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです