• 本の集められた小さな空間は、だれかにとっての大切な居場所になります。エッセイスト・しまおまほさんのお気に入りの書店「本屋・生活綴方」を取材しました。
    (『天然生活』2023年9月号掲載)

    エッセイスト・しまおまほさんの好きな書店
    「本屋・生活綴方(つづりかた)」

    東急東横線、妙蓮寺駅の商店街にある「本屋・生活綴方」は、有志で集まった人が交代で「お店番」をする仕組みで運営しています。

    画像: 「本屋・生活綴方」は“まちの本屋”として、70年以上続く「石堂書店」の元倉庫を使い、姉妹店として開店した

    「本屋・生活綴方」は“まちの本屋”として、70年以上続く「石堂書店」の元倉庫を使い、姉妹店として開店した

    店主の鈴木さんいわく「選んでいるのは『声の小さい本』」。エッセイ、詩、短歌、俳句を中心に、小さい出版社の本を並べているそうです。

    画像: 地域に密着しつつ、遠方からくる人にも開かれた店。クリエイターの作品展示やトークイベントを開催するほか、リソグラフ印刷機を使いたい会員も募集中

    地域に密着しつつ、遠方からくる人にも開かれた店。クリエイターの作品展示やトークイベントを開催するほか、リソグラフ印刷機を使いたい会員も募集中

    「好きな本の話はもちろん、近所の散歩コースなども案内していますので、ぜひお店番に話しかけてみてくださいね」

    画像: 私の好きな書店。神奈川・横浜「本屋・生活綴方(つづりかた)」/エッセイスト・しまおまほさん

    しまおさんが好きな理由

    その佇まいがレトロで気分が上がります。独自の選書やZINEが並び、ほかで見ない本に出合える場所。奥にはリソグラフ印刷機があってだれでも参加できる出版活動も。私もいつか参加してみたいです

    店主・鈴木雅代さんのおすすめの本

    画像: 赤染晶子著 palmbooks

    赤染晶子著 palmbooks

    『じゃむパンの日』

    小説家・赤染さんのエッセイ集。

    「小気味よい会話が微笑ましくて、読みながら笑いがこぼれだす。いま、みんなに足りなくて、面倒といいつつどこかで切望しているのは、こういうあっけらかんとした人と人との親しみあるやりとりかも」

    本屋・生活綴方
    住所:神奈川県横浜市港北区菊名1-7-8 
    営業時間:12:00~19:00 
    定休日:火・水・木曜 



    <イラスト/山元かえ 取材・文/石川理恵>

    しまお・まほ
    美大在学中に漫画『女子高生ゴリコ』でデビュー。近著に『しまおまほのおしえてコドモNOW!』(小学館)、『家族って』(河出書房新社)など。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」にレギュラー出演。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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