本の集められた小さな空間は、だれかにとっての大切な居場所になります。エッセイスト・しまおまほさんのお気に入りの書店「本屋・生活綴方」を取材しました。
(『天然生活』2023年9月号掲載)
(『天然生活』2023年9月号掲載)
エッセイスト・しまおまほさんの好きな書店
「本屋・生活綴方(つづりかた)」
東急東横線、妙蓮寺駅の商店街にある「本屋・生活綴方」は、有志で集まった人が交代で「お店番」をする仕組みで運営しています。
店主の鈴木さんいわく「選んでいるのは『声の小さい本』」。エッセイ、詩、短歌、俳句を中心に、小さい出版社の本を並べているそうです。
「好きな本の話はもちろん、近所の散歩コースなども案内していますので、ぜひお店番に話しかけてみてくださいね」
しまおさんが好きな理由
その佇まいがレトロで気分が上がります。独自の選書やZINEが並び、ほかで見ない本に出合える場所。奥にはリソグラフ印刷機があってだれでも参加できる出版活動も。私もいつか参加してみたいです
店主・鈴木雅代さんのおすすめの本
『じゃむパンの日』
小説家・赤染さんのエッセイ集。
「小気味よい会話が微笑ましくて、読みながら笑いがこぼれだす。いま、みんなに足りなくて、面倒といいつつどこかで切望しているのは、こういうあっけらかんとした人と人との親しみあるやりとりかも」
本屋・生活綴方
住所:神奈川県横浜市港北区菊名1-7-8
営業時間:12:00~19:00
定休日:火・水・木曜
<イラスト/山元かえ 取材・文/石川理恵>
しまお・まほ
美大在学中に漫画『女子高生ゴリコ』でデビュー。近著に『しまおまほのおしえてコドモNOW!』(小学館)、『家族って』(河出書房新社)など。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」にレギュラー出演。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです