(『天然生活』2020年8月号掲載)
そのままでも、乾炒りしても。
消化を助け、体のだるさを取る、2種類の「クミンティー」
アーユルヴェーダ料理研究家の三浦麻貴さんに、夏場におすすめの「クミンティーと焙じクミンティー」のつくり方を教えていただきました。
ふだんからよくクミンティーをよく飲んでいるという三浦さん。
「スパイスになじみのない方でも、乾炒りしたものだと、いわゆる“ほうじ茶”のような感覚でいただけて飲みやすいと思います」
乾炒りしていないクミンも、独特の風味がやさしく広がり、消化を助ける効果も強いので、体調に合わせて試してくださいね。
クミンティーと焙じクミンティーのつくり方
風味がさわやかなクミンティー(左)と、香ばしく飲みやすい焙じクミンティー(右)。
ふたつの味わいに驚きます。
材料とつくり方(つくりやすい分量)
●クミンティー
クミンシード大さじ1と水500mLを鍋に入れて、沸騰したら30秒ほど煮出す。
●焙じクミンティー
クミンシード大さじ1を茶色くなるまで乾炒りして、水500mLを入れて沸騰してから30秒ほど煮出す。
左がドライのままのクミン、右が焙じたもの。程よい茶色でとどめてこがさないように。
スパイスの効果
● クミン
消化吸収を助け、きれいに消化させる。食欲増進、アーマ(消化不良による未消化物や老廃物などの毒素)による体のだるさを軽減する。
子宮を浄化、催乳作用があり、産後にとるとよい。腹部膨満感や下痢に効く。利尿作用、食欲増進、熱病・灼熱感・眼精疲労を取る。
〈料理/三浦麻貴 撮影/公文美和 スタイリング/阿部まゆこ〉
三浦麻貴(みうら・まき)
神戸女学院大学食物学科卒業。大手調理師学校広報部に勤務。その後結婚・出産を経て、2012年より日本アーユルヴェーダ・スクールにて学ぶ。現在はアーユルヴェーダ料理教室「キッチン anna」を運営。日本人の嗜好に合う和のアーユルヴェーダ料理を「アーユルごはん」で日々研究中。
https://www.ayurgohan.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです