服は選びぬいて買い、気に入ったものはサイズが合わなくても直しながら着ます
「以前は、仕事で着る黒のスポーツウェアを家でも着ているような生活でした。最近になっておしゃれの楽しさに気づき、いろいろな服を買いましたがまだ歴史が浅いので勉強中です」と棗さん。
増えてきた服をどう整理するのかが目下の悩みだとか。
でも、「あると便利かもと軽い気持ちで買ったプチプラのものは使いきれないことが多いですね。ガマンしないと(笑)」
身長153cmと小柄な棗さんは、ほしいと思った服が自分のサイズに合わないことがしばしばあるのだそう。そんなときでも欲しい服はあきらめず、自分の体型に合わせていろいろと手直しして着るのが棗さんのこだわりです。
「迷って迷って買ったものは、たとえ体に合わなくてもお直しして着るエネルギーが湧く。そんな服だけに囲まれる生活を目指しています」
ひとめぼれした「45R」のワンピース。棗さんにはやや大きめでしたが、身幅や衿ぐりを直して自分の体のサイズに合わせました。
もともとは羽織り物でしたが、スナップをつけてワンピースに。そのままだとしっくりこなくて冒険してみたんだそう。
見ているだけで幸せになるようなものを選びます
棗さんは服選びのポイントについて、「柄や色、生地に惹かれて買うことが多いです。美術館で好きな絵を見ているのと同じような感覚ですね」と話し、とくにお気に入りは「ミナペルホネン」や「45R」のものだとか。
ネットオークションで入手した「ミナペルホネン」のワンピース。
「1枚で力があり、着るたびワクワクします」
服はもちろん、小物も棗さんの「好き」が集まったものばかりです。
「ミナペルホネン」のブローチ。
「私の好きなもののエッセンスを凝縮しているような一点。春夏にはブラウスや白いT シャツにつけて楽しんでいます」
バンダナはすべて「45R」のものでネックレスのように使ったり、頭に巻いたりできて便利なアイテム。
好きにこだわって自分流に着こなす、そんな大人ならではの着こなしは素敵です。この他、棗さんの着こなしや大人がワクワクするようなおしゃれ情報を『これからの私が似合う服』に掲載しています。ぜひチェックしてください。
棗 久野(なつめ・ひさの)
1963年生まれ。夫と二人三脚だった仕事をセミリタイア。自分の持ちものの片付けを機におしゃれに目覚め、ファッション、写真、美術館などにまつわる日記をブログ「na2eye」に書くように。
ブログ「na2eye」:https://na2eye2.blog.jp/
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50代以上の、おしゃれを自分なりに愉しみたい女性に向けた、好評ファッションムック第2弾!表紙は伊藤蘭さん登場。
今回は、コロナ禍で、出かける場所も服もこれまでとはがらりと変わった時代に、「どの服を捨てるか、残すか、直して着るか」を大人のおしゃれ達人に徹底的に取材。1号め同様、「自分なりにおしゃれを、人生を楽しもう!」と背中をおしてくれる方が多数登場します。
また、大人世代の一番気になる「髪」にフィーチャー。最新ケアやヘアスナップで自分に似合う髪が手に入る情報満載です。
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