ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。7月は、気になる二の腕対策をしながらも、いつものスタイルがワンランクアップするトップスの選び方を、スタイリストの植村美智子さんが攻略法と一緒に提案していきます。今回は、Tシャツのおすすめ袖丈について。植村さんが、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。植村さんの提案する「コツ」は、おしゃれ初心者でもすぐに取り入れられるような、簡単で手軽なものばかり。ぜひ、日々のおしゃれにお役立てください。
Tシャツは、肘にかかる袖丈のものを
夏のおしゃれには、袖丈が大きく関わってきます。
この時期コーディネートサービスでお会いする方にも、袖丈の希望を必ずお聞きしますが、大人の女性の場合、ノースリーブOKの人は1割、フレンチスリーブ丈ならOKの人が3割といった感じでしょうか。「二の腕はしっかり隠したい!」という方がほとんどです。
ですが、二の腕を覆ってくれる袖丈のトップスはけっこうなクセ者。ちょっと間違うと、幼くなったり、カジュアルになりすぎてしまったり、気を使ってないように見えてしまったり……。
おしゃれな雰囲気をつくるには選び方が重要です。もちろん、いまの流れに沿った着こなし方も。
今回おすすめするのは、肘にかかる長めの袖丈のTシャツ。
Tシャツと言えば半袖、半袖といえばTシャツですが、肘より少し上、いわゆる半袖丈のTシャツは、逃れられないやんちゃさがあり、大人の女性がおしゃれな雰囲気をつくるには難易度の高いアイテムです。でも、暑い時期になくては困るアイテムでもありますよね。
TシャツやTシャツタイプのプルオーバーを選ぶのであれば、五分袖や六分袖など肘にかかる袖丈のものを。こなれ感あるマニッシュさが生まれ、いまの流れに沿ったおしゃれな雰囲気をつくりやすくなります。
★ビッグサイズのTシャツはきれいめに着こなす
今年らしさが詰まったビッグサイズのカラーTシャツ。
カジュアルすぎるアイテムに思えますが、サイズ感との対比で華奢な印象もつってくれる大人の女性の味方でもあります。
落ち感のあるしっとりフェミニンなボトムスと合わせと、きれいめに着こなすことがポイント。袖をロールアップすることでマニッシュさがプラスされ、コーディネートに締まりが出ます。
★キャミワンピやジャンパースカートには五分袖を
おしゃれなアイテムとしても、楽なアイテムとしても、一度取り入れると手放せなくなるキャミワンピース。
Tシャツを合わせると幼くなってしまい「いいのかな……」と思いながら着こなしている人も多いのでは?
袖丈が少し長くなるだけで印象は大きく変わり、大人の女性がちゃんと気を使っている着こなしに。ゆとりはあるけど肩の落ちていないタイプを選べば、すっきりきれいめなスタイルがつくれます。
★デニムパンツと合わせるのであれば素材を変えて
デニムパンツとTシャツ、王道の着こなしですが、ベーシックでカジュアル過ぎるそのスタイルは、残念ながら大人の女性が安易に取り入れられる着こなしではありません。
袖丈を長くすることで、ちゃんと気を使っている感が生まれ、大人の女性になじみやすくなります。
さらには、カットソーではなく、布帛のTシャツタイプのプルオーバーを選ぶことで、より着こなしやすいスタイルに。素材感で大人の雰囲気に寄せてみてください。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/近藤沙菜>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
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