強い味方のデザインスリーブ
夏のおしゃれには、袖丈が大きく関わってきます。
この時期コーディネートサービスでお会いする方にも、袖丈の希望を必ずお聞きしますが、大人の女性の場合、ノースリーブOKの人は1割、フレンチスリーブ丈ならOKの人が3割といった感じでしょうか。「二の腕はしっかり隠したい!」という方がほとんどです。
ですが、二の腕を覆ってくれる袖丈のトップスはけっこうなクセ者。ちょっと間違うと、幼くなったり、カジュアルになりすぎてしまったり、気を使ってないように見えてしまったり……。
おしゃれな雰囲気をつくるには選び方が重要です。もちろん、いまの流れに沿った着こなし方も。
今回おすすめするのは、デザインスリーブのトップス。
いつのシーズンも、頼りになるのがデザインスリーブのトップス。1点投入するだけで、気を使った着こなしに見せてくれます。
上に何かを羽織る必要のない夏は、袖にデザインのあるアイテムが豊富。体型を選ばず、ふっくらさんにも、がっちりさんにも、華奢な人にも、着こなしやすいタイプです。
ポイントは、袖の付け根ではなく、袖口に向かってボリュームが出ていること。
かわいいではなく、かっこいいをキーワードにすると、大人の女性にも着こなしやすいものを選べるはずです。
★マニッシュなボトムスと合わせ甘さを調和
デザインスリーブのトップスには、どうしても甘さがともなってしまいます。
失敗しにくい着こなしとしておすすめなのは、チノパンや、フルレングスのワイドパンツなど、シンプルでマニッシュさのあるボトムスと合わせた、ハンサムさのあるスタイル。
ゴールドのアクセサリーを効かせたり、華奢なサンダルを合わせたりして、大人の女性になじみやすいスタイルに寄せることも忘れずに。
★落ち感あるスリーブには、ボリュームのあるボトムス
落ち感のあるタイプの袖のものは、ボリュームのあるボトムスと合わせてもバランスよくまとまります。
ゆったりアイテム同士のリラックス感あるスタイルですが、辛口の小物をプラスすることでコーディネートが締まり、よそ行きの装いに。
難しく感じる人も多いカラートップスは、同系色でまとめることで、こなれ感ある大人の着こなしをつくれます。
★ボリュームのあるスリーブには、落ち感のあるボトムス
ボリュームのある袖のトップスには、落ち感のあるボトムスを。
元々細身のつくりのものではなく、ゆったりしたサイズ感の、ボリュームが出ないボトムスを選ぶことが、いまの流れに沿った着こなしをつくるポイントです。
やさしくなりすぎて雰囲気がぼやけてしまったり、甘くなりすぎて違和感が出てしまったりするので、ガーリーな柄のものとの合わせはNG。
柄物と合わせるなら、ふんわりスリーブの甘さを調和してくれる、強さのあるタイプのものを。
問い合わせ先
アデュートリステス|03-6861-7658
https://store.bigi.co.jp/shop/adieutristesse
ポルテ デ ブトン|03-6277-2973
https://shop.porter-des-boutons.com/
レキップ|03-6861-7698
https://store.bigi.co.jp/shop/lequipe
ロワズィール|03-6861-7658
https://store.bigi.co.jp/shop/loisir
<スタイリング/植村美智子 撮影/近藤沙菜>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
https://uemuramichiko.com/
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
※ ※ ※