• アウターと共に過ごす日々がスタートしています。「コートは毎年買い換えるものですか?」と聞かれることが多くなる時期になりました。私の考えでは、買い換えるのではなく「買い足していくもの」。今回は、ウールコート愛が強い私の手持ちのコートを例にあげ、話を進めていきたいと思います。

    ***

    ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。

    スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。

    提案する「コツ」は、おしゃれ初心者でもすぐに取り入れられるような、簡単で手軽なものばかり。

    ぜひ、日々のおしゃれにお役立てください。

    コート愛が強い私が購入した、過去3年分のコートとは?

    ワンシーズン着られればいいと購入した、お手頃価格のものであれば、1年で寿命を迎えることもあるかもしれませんが、基本的には、購入してから数年着ることができるコート。

    ここしばらく、流行にもそこまでの変化はないので、それを理由に買い換える必要もなさそうです。

    ただ、自分の好みが変わったり、着つづけているうちに飽きてきてしまったりすることはありますよね。

    コートが必要な季節は長いので、その年の中でも別のコートを着たくなることはあるはず。

    その気持を満たすためにも、状態や流れを見て入れ替えながら、自分に必要な数を保っていけるといいのかなと思うのです。

    前回お話したように、ずーっとコートを着たまま の私は、みなさんが一般的と思うであろう数より多くコートを持っています。

    ウールコートへの愛が強く、寒がりなのもありロング丈が好み。毎年だいたい2着買い足し、寿命を迎えた数年前のコートと入れ替えながら、1シーズンに5~6着、着回しています。

    今年(2020年)購入したコート

    画像: 左)コート¥52,000 ヴェリテクール 右)ダブルロングコート¥42,000 ノンブルアンペール 自由が丘店

    左)コート¥52,000 ヴェリテクール
    右)ダブルロングコート¥42,000 ノンブルアンペール 自由が丘店

    展示会で試着し、購入を決めたコートです。

    左のコートは、アームホールが広く、これまでの中で一番のオーバーサイズ。背の低い私としては少しチャレンジです。

    右のコートもオーバーサイズですが、ラグランスリーブでアームホールが大きすぎず、小柄な私も着こなしやすいタイプ。

    クールだけど温かみもあるホワイト寄りのベージュと、コンサバすぎない深みのあるベージュ、2点とも、レパートリーにない色味で、取り入れるのが楽しみです。

    昨年(2019年)購入したコート

    画像1: 昨年(2019年)購入したコート

    髪を思いっきりショートにした昨年は、柔らかいシルエットのコートが気になり、肩に丸みのあるタイプを2点購入。

    黒のコートは、ロングコートが好きな私が持っている唯一の短め丈のコートです。大き過ぎないほどよいゆとりで、背が低い私もフラットシューズで着こなすことができます。

    柔らかいシルエットながらも、生地にハリがありツヤ感もあるブラウンのカラーレスコートは、私のなかでの “きれいめ” 担当。

    ちなみに、ブラウンのカラーレスコートは2代目。

    画像2: 昨年(2019年)購入したコート

    左が4年前(2017年)に購入したコートで、右が昨年(2019年)に購入したコート。

    左のコートは、生地の痛みがひどくなり、シルエットや色味も、いまの気分から外れてきてしまったので、入れ替えとなりました。

    一昨年(2018年)購入したコート

    画像1: 一昨年(2018年)購入したコート

    一昨年購入したコートも、今年活躍させる予定です。

    左のコートは、クラシカルで主役感のある、手持ちの中で唯一の柄物コートです。

    右のコートは、クロとネイビー両面で着ることができるリバーコート。デニムパンツなどと合わせることが多い “カジュアル” 担当です。

    ちなみに、この2点、購入したばかりのときは、手持ちの中では一番のビッグサイズ。最初は少し着こなしに悩んだりもしましたが、今のレパートリーの中では、特に大きいわけではなく、どちらかというとコンパクト。

    今年購入した同じブランドの同じタイプのものと並べると、この違いです。

    画像2: 一昨年(2018年)購入したコート

    流行にそこまでの変化がないとはいえ、多少の変化は。今の流れに合わせ、全体的にひとまわり大きくなっています。

    問い合わせ先

    ◆ ヴェリテクール|092-753-7559
    http://online.veritecoeur.com/

    ◆ ノンブルアンペール 自由が丘店|03-3724-9022
    https://store.rolladex.co.jp/

     

    3回目の次回は、コートそれぞれの役割をコーディネートでお見せしていきます。



    <スタイリング/植村美智子 撮影/山田耕司>

    画像: 問い合わせ先

    植村 美智子(うえむら・みちこ)
    大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
    https://uemuramichiko.com/

    Liltin' ファッションコーディネートサービス
    https://liltin.com/

    ※ ※ ※

    天然生活の本『「今の自分」に似合う服』(植村美智子・著)

    天然生活の本
    『「今の自分」に似合う服』(植村美智子・著)

    天然生活の本『「今の自分」に似合う服』(植村美智子・著)

    電子書籍
    定価:本体 1,100円(税込)



    This article is a sponsored article by
    ''.