• 2度目のロックダウンが始まっているイギリスでは、再び家ごもりの暮らしが始まっています。そんな家ごもりを快適に送る、イギリスのリノベーション物件を訪ね、暮らし方の工夫を拝見してきました。

    だんだんと冬のグレー色の日が多くなってきた11月。そんな中、2回目のロックダウンが始まりました。(編集部注※現在は解除されています)

    でも、今回は、前回よりは少し緩めです。一日の外出の回数の制限はなく、私のような仕事で、クライアント宅に訪問することも許されました。今月は、ロックダウンにもめげず心地よいインテリアを追求するクライアントのお宅2軒をご紹介します。

    2軒とも、軽く築100年はたっており、自分たちのライフスタイルに合わせて、素敵に改装をされています。まずは、緑豊かな南西ロンドンのディーナさんのお宅を紹介します。

    洗練されたインテリアにリノベーション

    家族構成は、ディーナさんとご主人ポールさん、お子さん3人(大学生ふたり、高校生ひとり)と犬のデイジーです。購入当時は、古い壁紙や絨毯で覆われ、部屋も暗かったのが、壁を抜いたりして間取りすべてを一新。いまはとても洗練されたモダンなインテリアになりました。

    画像: ディーナさんのお宅のリビングから庭を眺める、愛犬のデイジー

    ディーナさんのお宅のリビングから庭を眺める、愛犬のデイジー

    玄関を入ると、オリジナルの暖炉がまず目に入ります。そして、増築された明るいオープンキッチンはガラス張りの屋根で、とても明るくなっています。キッチン、ダイニングのコーナーには、家族の写真や花を飾り、ちょっとしたギャラリーのよう。

    画像: ディーナさんのお宅の玄関を入ったところにある暖炉

    ディーナさんのお宅の玄関を入ったところにある暖炉

    画像: 増築されたキッチンは、屋根がガラスで表明るい

    増築されたキッチンは、屋根がガラスで表明るい

    画像: 絵画が飾られたダイニング。絵画と椅子の色がコーディネートされており、印象を引き締めている

    絵画が飾られたダイニング。絵画と椅子の色がコーディネートされており、印象を引き締めている

    画像: ダイニングの家族の写真やアートが飾られたコーナー

    ダイニングの家族の写真やアートが飾られたコーナー

    今回、お伺いしたのは、窓際につくったベンチのシートとクッションの製作、そして子ども部屋のカーテンの打ち合わせのためです。

    子ども部屋は、大学生になった子どもたちの成長に合わせて、子どもたちの意見を聞いて模様替えすることに。大学生の長男ゲイブリエル君も、真剣に布を選びます。

    画像: クッションが置かれた窓際のベンチ。このシートとクッションを布から選び製作します

    クッションが置かれた窓際のベンチ。このシートとクッションを布から選び製作します

    画像: 真剣に布を選ぶディーナさん

    真剣に布を選ぶディーナさん

    前回のロックダウン中、高齢のご両親の家に移りご両親を支えていたディーナさんでしたが、両親の家に通うことができる今回のロックダウンでは、家から通って両親を助けています。そんな彼女の、凛としながら優しい人柄がインテリアにも現れています。

    画像: キッチン、ダイニングに繋がっているリビングルーム。アンティークと新しい家具の組み合わせです

    キッチン、ダイニングに繋がっているリビングルーム。アンティークと新しい家具の組み合わせです

    画像: アートも古いものと新しいものの組み合わせがすてきです

    アートも古いものと新しいものの組み合わせがすてきです

    家族全員がリモートワークをする家

    次のクライアント宅は、世界遺産キューガーデンすぐそばの、シャーロットさんのお宅です。インテリア布会社のマネージャーを務めるシャーロットさんの住まいは、布づかいはもちろん、家具やアートなどに彼女のこだわりが見えます。

    画像: 築100年を超えるシャーロットさんの家。つたが這う外観も味わい深い

    築100年を超えるシャーロットさんの家。つたが這う外観も味わい深い

    この家も築100年を超える古民家で、改装、増築を何年もかけて、自分たちの世界観を表現しています。今回、お伺いしたのは、改装したバスルームのブラインドと古くなってきたブラインドをつくり変える相談です。

    画像: 主寝室の色鮮やかなブラインド

    主寝室の色鮮やかなブラインド

    画像: 改装したバスルーム。この窓にブラインドを取り付ける

    改装したバスルーム。この窓にブラインドを取り付ける

    香港に滞在経験があるシャーロットさんは、少しアジア感がある家具やオブジェと布、アートと、しっかりまとまったコーディネートをしています。オープンスペースのキッチンには、大きなアイランドを囲み、料理をしながらも、みんなでおしゃべりを楽しむことができます。アンティークのダイニングテーブルには、観葉植物とろうそくが飾られています。

    画像: みんなで料理とおしゃべりが楽しめるキッチン

    みんなで料理とおしゃべりが楽しめるキッチン

    画像: アンティークのダイニングテーブル

    アンティークのダイニングテーブル

    画像1: 家族全員がリモートワークをする家
    画像: アジアのアンティークがインテリアのアクセントに

    アジアのアンティークがインテリアのアクセントに

    シャーロットさん、ご主人のマヒューさん、長女のソフィアさんはみんなリモートワーク中です。家族全員がリモートワークというのは、スペースの問題はもちろんですが、普段、24時間ずっと一緒にいることはなかった家族に、ずっと一緒を強いられる環境になります。

    画像2: 家族全員がリモートワークをする家
    画像: アートで飾られたリビングルーム

    アートで飾られたリビングルーム

    友達や同僚とはオンラインという特殊な環境下でのコミュニケーションとなるうえ、ロックダウンのいまは、カフェやレストラン、パブなどは閉まっていて、逃げ場がありません。

    イギリスでももちろん親の介護の問題がありますし、子育て、妻、仕事とロックダウン中でも何役もこなしている彼女たち。そんな状況でも、普段の暮らしのなかに楽しいこと探しが上手な彼女たちには、学ぶことが多いと感じます。

    来月、我が家の子どもたちも家に帰ってきます。改装が亀のスピードで、進んでいるのか止まっているのか分からないマイペースの我が家ですが、グリーンをもう少し増やそうかな、美術館で買った絵ハガキをフレームにいれてみようかなと、楽しいこと計画中です。

    <写真・文/コズエ・ガーナー>

    コヅエ・ガーナー
    神戸市出身。イギリス・コッツウォルズ在住。ソフトファニシング・インテリア、風水インテリアデザイナー。2008年からMisty Interiorをスタートし、ロンドンを中心に活動している。


    This article is a sponsored article by
    ''.