• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしを作る。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、苦手だった クリスマスの楽しみ を満喫します。

    クリスマスは街がきらめく

    クリスマスの楽しみ方が下手です。

    恋人がサンタクロースだったという歌が聴こえてくると、仏頂面に気合いが入った20代。

    クリスマスは女芸人と安酒を飲みまくるだけの行事に変わってしまった30代。「彼氏欲しい…」と本音を呟いた頃には、荒れ果てた女芸人達の哀れな姿が床に転がっていました。

    30代後半になると、そんな女芸人でも結婚する仲間が増えてきたり、私自身も結婚したりで、いよいよ本腰入れて本来のクリスマスを味わってみようかしら? ……なんて横柄に構えていたら、困りました。

    長年蓄積されたクリスマスに対する鬱屈した怨みつらみのせいで、楽しみ方が全く分からない のです。

    そうだ。

    ケーキ食べて、プレゼント交換するのよね。

    しかしそれは誕生日で先日やったばかりです。

    私は12月11日が誕生日なので、ケーキもプレゼントも、もういらないのです。私がいらないのに旦那さんにだけあげるのも変。ということで却下。

    終わりです。

    私のクリスマスはこうやって終わっていくのです。なんてヘタクソなんでしょう。

    楽しみたい気持ちはあるのに、前のめりなのに。

    そんな時に相方の川村さんが言いました。

    クリスマスはイルミネーションがいい。

    イルミネーション!

    盲点でした。そうよ、クリスマスは街がきらめくのよ。

    地面だけを見て人混みを避けていたせいで気づきませんでした。

    灯台下暗し。川村さんありがとう。さすが夜景検定受かっているだけのことはあります。

    ということで、私は東京丸の内近辺のイルミネーションを散策することにしました。

    東京駅はよく使うのに、全然気づきませんでした。街路樹を飾るイルミネーションが美しい。

    そして、この辺りのビルには、それぞれにクリスマスツリーが飾られていて、スタンプラリーのイベントも開催されていました。

    画像1: クリスマスは街がきらめく

    これにはさすがに胸が踊る私。そうよ。クリスマスはツリーよ。

    東京駅に戻るとその姿の美しさに息をのみました。東京駅が1番クリスマスを感じたのは、灯りの暖かさでしょうかね。

    画像2: クリスマスは街がきらめく

    先日は宝塚を観劇してきたのですが、ロビーにクリスマスツリーが。

    画像3: クリスマスは街がきらめく

    てっぺんの星は月に代わっています。月組公演だからですね。こんな演出にも胸が高まりました。

    街に溢れるツリーやイルミネーションを例年になくクリスマスを堪能しました。

    おかげで、家にはツリーもなく、クリスマスディナーは、たぶん白米に味噌汁で、ケーキもプレゼントも買いませんが、今年は存分にクリスマスを味わえたような心地になっています。

    あら! 意図してなかったけど、すごく節約できて得した気分。



    画像4: クリスマスは街がきらめく

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。




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