読者の皆様こんにちは。
アラサー女子のまるごとケアをご覧頂き、ありがとうございます。
今回は、マクロビオティック料理研究家 中島デコさん主宰、千葉県いすみ市で昔ながらの知恵をヒントに、心地よい暮らしを提案・実践しているブラウンズフィールドに行ってきました。
敷地内にあるライステラスカフェで期間限定のランチコースを頂いてきましたのでご紹介します。
また、サスティナブルな暮らしや都会の暮らしにも役に立つ、素敵なヒントもシェアしますね。
ぜひ最後までお楽しみください。
心と体が満ちていく感覚
すべての生き物が、生き生きとする場所
東京から電車に揺られて2時間、長者町駅について車に乗り10分。
そこには緑萌ゆる場所、ブラウンズフィールドがあります。
「さぁ、到着!」その場所に降り立った瞬間、
やわらかく清らかな風が体を包み、呼吸が深まっていく感覚に、
「空気がおいしいな〜」と、浸ってしまいました。
ランチが始まる前の時間、日向ぼっこをしながら作業をしていると
「外ってこんなに暖かいっけ?」と、上着を脱いでしまうほどポカポカとしてきました。
「都会は高いビルが立ち並び、影が沢山あるんだな」
「ビル風って、とても強いし、冷たいな」
お日様の温もりから、都会の環境に改めて気付かされました。
お庭を見渡すと、太陽の光をいっぱいにあびたお野菜や植物たちが、潤しく育っている。
猫たちがお昼寝していて、ヤギのお絹さんは大根の葉を美味しそうに食べている。
寒い時期にも関わらず、子供たちは半袖・裸足で駆け回り、次から次へと新しい遊びを発明している。
ぽかぽかの太陽の下で、すべての生き物が生き生きとしている。
そんな光景を眺めていると、長時間の電車に疲れていた私たちも元気が湧いてきました。
生かし合って纏まるお料理
普段の営業のライステラスカフェは、玄米菜食のランチプレートが名物なのですが、今回は期間限定のランチコースを頂きました。
前菜・スープ・メイン・デザートと、一つ一つ丁寧に説明を加えながら、スタッフの方々が提供してくれました。
コース内容を見ただけでは、想像ができなかったお料理。
いざ目の前にやってくると「わぁ、綺麗!」と、ただただ目が奪われます。
「手が込んでいるなぁ」
様々な食材が彩豊かに使われていて、ひと目見るだけでも手間隙かけていることが伝わってきます。
コース料理なので、一品ずつは単調な味かな?と、無意識に想像していました。
「いただきます」と手を合わせ、最初の一口。
自然と目を瞑って味わっていました。
すると、旨み・甘み・酸味・苦味など、様々な味わいや香りがします。
しかし、何も邪魔するものや主張が激しいものはなく、食材が生かしあって、調和し、纏まっているんです。
驚きと感動で、「おいし〜い!!!」と、ついつい叫んでしまいました。
「どうしたらこんなお料理が出来るのだろう?」
想いを馳せていると、じんわり温まるような、何かが満たされていく感覚がありました。
「エネルギーが高いんだなぁ」
抽象的な言葉になってしまうけど、お料理から溢れんばかりのエネルギーに、心も体も満たされていることに気が付きました。
お料理の塩梅はエネルギーを生かすこと
お料理に使われている食材について、スタッフの方がお話してくださいました。
ブラウンズフィールドでは、自然農でお野菜を作っているだけでなく、米・麦・大豆なども育て、それらから調味料も作っているそうです。
「種をまき、育て、手入れをし、収穫、選別をして、種をとり、また種をまく」
「それらを1つ1つ手作業でおこない、長い年月と手間暇かけて実った恵を、食卓へ届けていく」
この流れと循環が、ブラウンズフィールドの暮らしの中核のようです。
食材や調味料ができるまでのプロセスと共に暮らし、その時間や労力、想いを大切にしているからこそ
「エネルギーが高い」と感じるお料理が出来上がるのだなと、お話を聞いてストンと腑に落ちるものがありました。
「いい塩梅」というのは、大切にされたエネルギーの賜物なのかもしれません。
いただきます、ごちそうさまでした
私たちが味わった、彩豊かで調和のある味わいは、弛まぬ努力と想いの賜物なのだと知って、「有り難い」という意味を痛感しました。
食材とお料理をつくってくださった皆さんに対する敬意と、心のこもったお食事を頂けたことへ、感謝の気持ちが湧いてきました。
「いただきます」「 ごちそうさまでした」と、食事の前後に手を合わせ、感謝と祈りを捧げる日本の文化への理解も、深まったように思います。
紡がれたエネルギーを届ける場所
デザートまで綺麗に食べ終わり、お腹いっぱい、大満足な私たち。
心と体を満たしてくれたものへ想いを馳せながら、「ごちそうさまでした」と手を合わせました。
火・水・光・土・空気といった、
自然のエネルギー
お野菜、調味料、お料理をつくってくれた、
人のエネルギー
自然や、人に育てられた、食材のエネルギー
自然から頂いた恵や、人の想いといった、エネルギーを届ける役割 が、ライステラスカフェの在り方のようです。
この場所から、波紋のようにエネルギーが広がっていくイメージも湧いてきました。
その中心にあるこの場所に、人々が魅了され、引き寄せられていくことは、自然の摂理と同じかもしれません。
都会の暮らしでもできること
今回、お料理を頂き、心豊かな暮らしへのヒントを得られたように思います。
自給自足な暮らしは、簡単に始めれることではないですし、手の込んだ食事を作ることも、なかなか毎日続けることは難しいですよね。
でも、忙しく騒がしい都会の暮らしでも、出来ることがあるなぁと感じました。
それは、食事の際に意識して手を合わせることです。
食卓についたら、「いただきます」と、落ち着いて手を合わせ、食事を頂けることに感謝すること。
よく噛んで味わって、お料理が食卓に並ぶまでのプロセスに、想いを馳せてみること。
自然から頂いた恵や、人々の想いといったエネルギーを、分け与えてもらっていることに気づくこと。
「ごちそうさまでした」と手を合わせ、いのちを繋いでくれている恵へ「有り難うございます」と感謝と祈りを捧げること。
毎回の「いただきます」と「ごちそうさま」を、いつもよりちょっとだけ意識して、手を合わせてみる。
これは、地球に思いやりを向ける姿勢のように思いますし、サスティナブルな暮らしの心構えのようにも思います。
手を合わせる時間も、昔ながらの知恵のひとつ。
心に余裕ができて、豊かな暮らしへと導いてくれると、昔の人は知っていたのかもしれません。
少しでも心豊かな瞬間を意識する人が増えていったら、ブラウンズフィールドのような、生き生きとした場所 や生き物の姿 、そして未来 までも、作っていける気がします。
文:都築 知美
ブラウンズ フィールド
千葉県いすみ市で、昔ながらの知恵をヒントに「豊かな食を中心とした心地よい暮らし」を提案しています。自然栽培で米・麦・大豆や野菜を作り、調味料を自給し、週末カフェや宿泊施設・イベントやワークショップを運営しつつ、中島デコとスタッフ皆で共同生活しているコミュニティです。鮮度抜群の採れたて食材や、自家栽培した食材を使った発酵食品を中心としたお料理をお楽しみ頂けます。また、サスティナブルな暮らしのスクールや体験プログラムも開催しています。
ライステラスカフェ
ブラウンズフィールド内にある週末カフェ。羽釜で炊いた自家製天日干し無農薬玄米と旬のお野菜を使った心も身体も喜ぶランチ、白砂糖・卵・乳製品を使わないデザートを提供しています。
* 季節限定のコースランチランチは終了しております。営業日、イベント等につきましてはインスタグラムやホームページにてご確認ください。
右) 都築知美(つづき・ともみ)
1991年東京都生まれ。文学部哲学科卒業。東京アーバンパーマカルチャー 運営メンバー・ライター・アクセスバーズ プラクティショナー。心身の不調を経験し、心体魂をまるごと扱う" ホリスティック " という視点に出会い共感する。いのちに寄り添う生き方として、非暴力コミュニケーション・セルフコンパッション・マインドフルネスを実践している。全てのいのちが生き生きする未来を願ってパーマカルチャーを実践する人々からサスティナブルな暮らしを学んでいる。
左) 齋藤佳菜子(さいとう・かなこ)
1990年生まれ。埼玉県出身。日本美容専門学校卒。美容師・アクセスバーズプラクティショナー・非暴力コミュニケーション実践者。2011年から8年東京のサロンでの経験を経て、2019年1月からウズベキスタンへ。美容学校で技術の普及に努めながらも、ウズベク人の生き方に感銘を受ける。2020年4月に帰国後、循環型の暮らし、農業、セルフケア、食養などを経験。人の内面の健やかさと美を学びながら、どこでもできる豊かな暮らしを模索中。
アラサー女子のまるごとケア -Instagram-
https://www.instagram.com/marugoto_care/
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