• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしを作る。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、大好きな海苔弁を自分で作ってみた お話です。

    お弁当屋さんありがとう

    海苔弁が好きです。

    海苔の下におかかと昆布の佃煮が敷いてあって、ちくわの磯辺揚げとコロッケ、ちょこんと漬け物がのっていれば、パーフェクトです。

    私は先日、無性に海苔弁が食べたくなって、身悶えていました。

    ハイ、大袈裟です。それはもう雑な海苔弁でいいのです。昔、大学生の頃に近所のお弁当屋さんで売っていた300円の海苔弁でいいのです。

    空から降ってこないかな。神様、私に海苔弁を下さい。

    私の地元、福島県の郡山駅の駅弁、「福豆屋」さんの海苔弁も有名です。テレビで紹介されたこともあってとっても人気です。何十個も買っていく方がいるのを目撃したこともあります。

    画像1: お弁当屋さんありがとう

    手元に写真がないので絵を描きました。シンプルなんですが美味しいんですよ。

    煮物なんか私は脇役だと思っていたのですが、一つ一つによく味が良く染みていて美味しい。全てのおかずでご飯が進みます。

    私は家に帰って食べる時は、ゴハンを足してモリモリ食べています。ああ、食べたい。

    ステイホームで、駅弁の海苔弁というわけにもいかないと思い、自分で作ることにしました。

    よくよく考えたらおかずは簡単です。のせたいだけのせて、盛りたいだけ盛ればいい。最高じゃないか。

    私の胃袋がまだ10代相撲部並みの強靭さを保っていることを誇りに思います。

    ちくわの磯部揚げと、コロッケをたくさん作りました。

    画像2: お弁当屋さんありがとう

    コロッケは旦那さんの実家から里芋が送られてきていたので、里芋で作りました。

    と、ここで揚げ疲れを起こしてギブアップ。私は揚げるのが異様に苦手で、すごく疲れるんです。

    芋を潰したり衣つけたりして揚げて、油がはねるからすぐさま掃除して、なんてことをやっていたらぐったりです。

    明日の朝、海苔弁を作ろう。なんならそれを持って隅田川まで散歩に行って、川沿いで食べるのはどうだろう?などと考えて寝ました。

    次の日の朝。台所に行くと、あれ? あるはずのちくわの磯辺揚げとコロッケがない。あれだけ揚げたのに、全然ない。

    まさかでした。旦那さんが私の知らぬ間にモリモリ食べまくっていたのです。旦那さんも10代相撲部並みの強靭な胃袋の持ち主だったことを忘れていました。

    悔しいけれど、気持ちは分かります。私だってそれをやりたかったのですから。

    残ったコロッケと共に写真を撮り、ふと、海苔弁はやっぱりお弁当屋さんのものに限るな。と思いました。

    作るのは大変なのに格安で販売してくれるお弁当屋さん、いつもありがとうございます。

    画像3: お弁当屋さんありがとう


    画像4: お弁当屋さんありがとう

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。




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