お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしを作る。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、夫のチェリー吉武さんを誘って両国国技館へ大相撲観戦に出かけます。
国技館で大相撲観戦
両国国技館で大相撲三月場所を観てきました。
テレビで観ていた時にふと、席に余裕があることに気づきました。そこで調べてみると、検温やマスク着用、消毒はもちろんのこと、席での飲食や、大声での応援も禁止していて、感染対策はバッチリの模様。
そういえば両国国技館って建物まわりにぐるりと窓が配置されていたから、換気も良さそうだな。と思ってチケットを調べてみたら、なんとまぁ! 買えそう。
ということで、旦那さんを誘って観に行くことにしました。
2階イス席3500円の1番安い席をゲットしました。確かに力士たちと距離は遠いですが、全然いい! なんならイスで背もたれがあるから、案外ラク。
砂かぶり席で観るほどのツウになりたいと思ったこともありましが、わたしくらいのヒヨッコには十分です。
今回のお目当ては、私の地元福島出身の力士、若隆景(わかたかかげ)です。
メキメキと力をつけ、今場所も素晴らしい成績。引き締まった身体、凛々しいお顔立ち。注目の力士です。
その日は高安との取り組み。高安は優勝争いの先頭を走っていたので、若隆景との勝負次第で今後どうなるか、ワクワクしちゃう面白い対戦です。
「若隆景」と描かれたタオルを持って、心の中で「頑張れー!!」と大声を張り上げ応援しました。
結果、どうなったと思います? なんと、若隆景が高安に勝ったのです! 印象としては若隆景が高安を振り回していたような感じでした。優勝候補の高安相手に、素晴らしい取り組みで、私は思わず「うひゃぁ~」と小声を上げてしまいました。
向正面側では同じく若隆景のタオルを振る方が。私が「やったね!」という気持ちを込めてタオルを左右に振ると、同じくあちらの方も左右に振り返してくれて、心の交流が。
大海原に漂う船の上、手旗信号で情報を伝え合う時って、こんな高揚感を味わっているのね。と、また勝手に興奮してしまいました。
余談ですが、絶対お腹が空くと思っていたので、国技館近くのパン屋さん「サンエトワール」でパンを買って、小腹を満たしてから向かいました。
お相撲さんの焼印が可愛らしいあんぱんです。このあんぱんがすごく美味しくて、中は粒あんとホイップクリームが入っているんです。
商品名は「両国プレミアムあんぱん」ですが、私と旦那さんは勝手に「どすこいあんぱん」と呼んでいます。
両国国技館の焼き鳥も好きなので、コロナが落ち着いて席での飲食も可能になったら、あの焼き鳥とビールを飲みながら、相撲を観るのが、今のところ私の目標です。そして、若隆景! 技能賞おめでとう!
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。