• おしゃれな雰囲気をつくるには、今の流れに沿った、自分に似合うアイテムをうまく取り入れ、自分らしいスタイルをつくり上げる必要があります。そして、洋服をきちんと着こなすことも重要です。今月は、少し気を使うだけで大きくおしゃれ度がアップする、頭に入れておきたい着こなし方のポイントを上げていきます。今回は、“肩のライン”に注目です。

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    ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。

    スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。

    肩のラインは気持ち後ろに

    コーディネートサービスでショッピング・ツアーを行っているとき、試着室から出てきたお客さまの着こなしで気になることが多いのは、肩のライン。

    私が外で待っているので、急いでしまって、というのもあるとは思いますが、トップスの肩が前にきてしまっている人がとても多いのです。

    肩のラインが前にきてしまうと、シルエットが崩れてしまったり、洋服に着られている感が出てしまったり、姿勢が悪く見えてしまったり、残念なことがたくさん発生してすまいます。

    ◆肩のラインが前に来ている状態

    画像: 前から見たところ(肩ラインが前にきてしまっているとき)

    前から見たところ(肩ラインが前にきてしまっているとき)

    画像: 横から見たところ(肩ラインが前にきてしまっているとき)

    横から見たところ(肩ラインが前にきてしまっているとき)

    少しだらしなさも出て、洋服を着こなしきれていない印象に。
    猫背に見えてしまうのも残念です。

    ◆肩のラインを少し後ろにした状態

    画像: 前から見たところ(肩ラインを後ろにずらしたとき)

    前から見たところ(肩ラインを後ろにずらしたとき)

    画像: 横から見たところ(肩ラインを後ろにずらしたとき)

    横から見たところ(肩ラインを後ろにずらしたとき)

    ちゃんと洋服に気を使っている印象に。すっと姿勢がよく見え、品の良さも生まれます

    肩のラインを後ろにと言っても、思いっきり抜く必要はなく、1~2cmでいいので、気持ち後ろに。それだけで雰囲気は大きく変わります。


    最近は、肩のラインが自然に後ろにくるよう、つくられているものも多いですが、すべてがそうなっているわけではないので、注意が必要です。

    元々の姿勢や動きのなかで、自然に前にきてしまうこともありますが、それはもう仕方ないこと。気付いたときに直すようクセづけてみてください。

    次回は、シャツの袖に注目します。


    <スタイリング/植村美智子 撮影/山田耕司>

    画像: ◆肩のラインを少し後ろにした状態

    植村 美智子(うえむら・みちこ)
    大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
    https://uemuramichiko.com/

    Liltin' ファッションコーディネートサービス
    https://liltin.com/

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