わが家の「ぽぽちゃん」人形
旦那さんと一緒に、プレパパママ学級というのに行ってきました。
コロナ禍ということもあり、動画を見るだけになっているところもあるそうですが、私が通ってる病院では1組ずつで対応してくださるということで、勉強しに行ってきました。
ママは入院中に色々教えてもらえるということで、主にパパの体験ということに。「ママ、パパ」と呼ばれてドギマギする私たち。照れるやら、私たちが親で大丈夫なのかなどと、ふと不安になったりして。
「初めから色々分かるわけないんで大丈夫ですよ!」との、助産師さんの明るい言葉に励まされて体験開始です。
まずは沐浴の仕方を教えてもらいました。新生児サイズのお人形を見て、最初に思ったことは、「抱っことなると小さいけど、産むとなると大きいな。」でした。
そりゃ、産む時痛いよな。でもお腹にいるってなんだか不思議だなぁ。と、取り留めもないことをぐるぐる考えている間、旦那さんはずっと、そのお人形を抱えて「重い。頭が重い。」と叫んでいました。そもそも病院に入った時から、緊張で目がバキバキになっていました。この人、大丈夫かしら?
沐浴にはインバス方法とアウトバス方法というのがあるそうで、私たち初心者向けのアウトバス方法を教えてもらいました。
服のセッティングから、脱がせ方、頭や顔の洗い方、身体の洗い方の順に進みます。「はぁいはぁいはぁい、ふにゃららほにゃらら……」お人形にナゾの言葉を発しながら、手をブルブル震わせている旦那さん。
「声がけするのは、とってもいいことですよ。」と助産師さんが褒めてくれますが、このナゾの言葉は、はたして声がけなのだろうか?
「あ! 目に泡が入っちゃいました! どうしたらいいですか?」慌てる旦那さん。「拭けばいいですよ。」と、助産師さん。
ちょっと考えれば分かるような当たり前のことにすら、優しく応えてくれます。私ならイラっとしてしまいそうなのに、助産師さんは女神様です。
次にすすぎのためにベビーバスに入れます。またナゾの言葉を発する旦那さん。手慣れてきたそうです。そんな中私は、「いや、こんなにスムーズにいくわけがない。動くし泣くし、てんやわんやだということを想定しておこう。」と、自分に喝を入れていました。
保湿の仕方、オムツの付け方なども教えてもらって、分かったことも多くホッとしました。そんな私の横では、自信に満ち溢れた旦那さんが鼻息荒くして目を輝かせていました。
そして先日ふと気づくと、家に「ぽぽちゃん」人形がありました。こちら対象年齢2歳児からです。子供のおもちゃにしては気が早すぎる。と、思っていたら、沐浴やいろんな練習をするために自分用に購入したそうです。
やる気満々なのは、ありがたい限りです。
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。