• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしを作る。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、ベランダ菜園のハバネロを食べるため、一味づくりに取り組みます

    ハバネロが色づいてきました

    以前もこちらで書かせていただいたのですが、我が家のベランダ菜園で幅をきかせている「ハバネロ」について、また失礼します。

    青かったハバネロが今ではすっかりハバネロらしく、赤々と、いかにも辛そうになりました。

    画像1: ハバネロが色づいてきました

    観賞用と考えたら素晴らしい華やかさです。殺風景になりがちな冬のベランダで赤い実が揺れていると、思わず笑みが。

    でもその笑みの裏で脳裏をかすめていく、「激辛」の一文字。

    本当は、せめて秋口くらいまでには赤くなるはずだったんでしょうが、日当たりのせいか今頃になってようやく全てが赤々としてきました。

    その健気な姿を見るにつれ、むむむ。これはやはりどうにかこうにか食べた方がいいんじゃないか? という気持ちになってきました。

    かじってみようか、キムチ鍋に入れてみようか、とりあえず焼いてみようか。色々考えましたが、決めました。私はこのハバネロで一味を作ります!

    一味じゃ辛すぎるなら、七味でもいい。七味が無理なら四味でもいい。辛さの調節がきいて、無駄にしないで完食できそうな方法は、これしかないと思ったのです。

    ということで収穫です。

    注意されたことによると、ハバネロをプシュっと潰しちゃった日にゃ辛いエキスが飛んできて、指にささくれなんかあったら大変。激痛よ! とのこと。怖い。

    なんなら葉っぱも若干そんな感じがあるから、気をつけて! いや、言うのが遅いよ。普通に今まで素手で剪定しちゃってましたよ。今さらですが、念には念をでゴム手袋をつけて収穫しました。

    キレイです。なんか魔除けに使えそうです。唐辛子を魔除けに飾る気持ちが分かります。

    画像2: ハバネロが色づいてきました

    この鮮やかな赤は、たじろぐ赤ですね。たじろぐ。そう。すごく辛そうでたじろぐ私。どうするこれ? いや、一味にすると決めたんだ。ここでたじろいでどうする。

    ザルに並べて天日でカラカラになるまで干したいと思います。カラカラになったらすり鉢で粉状にします。味見はそれからにしよう。まだ食べないつもりか。逃げられるだけ激辛から逃げようとしていないか?

    以前、バラエティーの仕事で催眠術にかけられて、クリームのかわりにカラシが詰まっているシュークリームを食べるっていう仕事があったんです。

    書いていてどんな仕事だよ。と思いますが、そんなことをやったんです。ところが、あら不思議。催眠術にかかっていると美味しいんです。甘いシュークリームなんです。醒めたら激辛ですが。

    私がもし催眠術師だったら、自分で自分に催眠術かけられるんですかね? そしたら激辛ハバネロを完食できるのに。ああ、悩ましい。

    そんなこと言っている割に、いつでも人に食べさせられるよう、ハバネロを今日もカバンに忍ばせている私なのでした。

    画像3: ハバネロが色づいてきました


    画像4: ハバネロが色づいてきました

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



    This article is a sponsored article by
    ''.