朝に摂るタンパク質を、卵1個分から2個分に増やそうと思った理由
料理家の田内しょうこです。みなさん、朝ごはんは毎日食べていますか?
やる気が出ない、だるくて駅の階段すらツラい、帰宅したらソファにへたりこむ……という状態だったわたしが、朝ごはん改革でめちゃくちゃ体力が上がって元気になった話、今回は「朝から卵2個を摂るタンパク質朝ごはん」について紹介します。
「朝ごはんを食べる」と「タンパク質を摂る」を目標に定めたものの、実は朝ごはんをとるのが苦手だったわたし。
朝ごはん改革をスタートした1年前には、卵1個分のタンパク質を摂るだけでも必死でした。そこから徐々に卵1個分から2個分に増やそうとがんばったのはなぜなのかといいますと……。
64歳の栄養士さんの健康と美容の秘訣は、卵だった
少しずつ習慣になってきたタンパク質朝ごはんをさらに効果的にしたいと考え始めたときに思い出したのが、何年も前に取材でお会いした栄養士さんのことでした。
はつらつとして美しく、健康的なその方の「もう64歳よ」という言葉に驚き、思わず「毎日、何を召し上がってるんですか!?」とお聞きしたところ……。
その健康と美容の秘訣が「朝ごはんには卵2個が必須」だったのです。
卵はタンパク質が摂れるのはもちろんのこと、女性に不足しがちな鉄分も含まれるのだとか。
野菜や乳製品も含めて、バランスよく摂るためには結局、いろんな野菜を入れて具だくさんにした味噌汁と卵2個、納豆、ごはんなどの和定食とヨーグルトなどが効率よいとのことでした。
その話を聞いた当時には、朝から卵2個を摂る和定食だなんてとんでもない! という食生活を送っていたわたし。「すごいわ〜」と思っただけで「わたしにはムリ」とそのまま忘れてしまっていたのですが、この1年で朝にタンパク質を摂る習慣がついてきてからは、その先生のお顔を思い出しては、少しずつ量を増やす工夫をしています。
「よし卵2個だ!」とがんばり始めたのが、朝ごはん改革スタートから4ヶ月めのこと。
必ずしも卵2個でなくとも、「卵2個分のタンパク質」と意識してからは体力もぐっと一段階上がり、そこから2ヶ月後にはついにジムに入会してしまったのだから、わたしには効果はあった! と思っています。
朝に卵2個を摂る、おすすめ朝ごはんメニュー
「朝に卵2個を摂る」でがんばって食べてみたメニューをご紹介します。
目玉焼きで2個にするのがもちろんシンプルだし見た目もかわいいのですが、それ以外にも楽しめるバリエーションが見つかりました。
卵2個を摂るタンパク質朝ごはん
目玉焼き
基本はやはりこれ。目玉焼き。目玉焼きにソーセージやベーコンなどを組み合わせる朝ごはんプレートは、しっかりタンパク質が摂れる組み合わせなのだな、とあらためて納得。焼きトマト添えが好きです。
卵2個を摂るタンパク質朝ごはん
ひき肉ともやしのオムレツ
炒めたひき肉ともやしの昔ながらのオムレツは、しっかり卵を楽しめるメニュー。もやしは意外や、生で入れたほうがしゃきしゃきとした食感で卵がおいしく、飽きずに食べられます。
卵2個を摂るタンパク質朝ごはん
たまごサンド
卵2個がいちばん無理なく食べられるのは、たまごサラダ。これは発見でした。包丁で切ると面倒ですが、ボウルの中でフォークで粗くつぶすと、食感が楽しめてむしろおいしいのです。
卵2個を摂るタンパク質朝ごはん
ふわ玉オムレツのせ炒飯
ちょっとアジア風の味を目指したら大成功した一品。ナンプラー風味でシンプルにねぎだけで炒めた炒飯の上にふわっと炒めた卵2個分のオムレツとパクチーを。しみじみ卵がおいしい。
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無理をせず、楽しみながら続けるために、お気に入りの朝ごはんメニューをみつけられるといいですね。ぜひ、参考にしてみてください。
田内しょうこ(たうち・しょうこ)
「忙しい人のための時短料理」「時間価値を生むシステム料理」をテーマに、書籍や雑誌、ウェブサイトで発信。セミナーや出張教室のほか、食と暮らし、子育て関連の情報発信を行う。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『働くおうちの親子ごはん』(英治出版)、『汁かけごはん』(駒草出版)など。
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