• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、何とはなくふさいでいた気分に潤いをくれた日々の出来事について。

    張り切るほど、足がもつれているよ、私。

    日々の記憶が飛んでいます。などと言いますと、さも忙しそうに聞こえますが、仕事はそんなに忙しくありません。

    家事と育児もそんなたいそうなことはしてないのですが、仕事、家事、育児。この3つを同時にこなそうと張り切れば張り切るほど、足がもつれているよ、私。ということを自覚しました。

    意気込む時ほど、たいてい上手くいきません。さらには上手くいかないことに腹を立て、私はなんてダメ人間、ダメ妻、ダメ母なんだ、チョコだけはいくらでも食べるくせに……と勝手に落ち込む始末。

    これが私の天然生活。なんて思った次第なんですが、そんなダークネスなメンタルになっている時にも関わらず、私の生活に元気と潤いを与えてくれた最近の諸々をご紹介したいと思います。

    画像1: 張り切るほど、足がもつれているよ、私。

    坂本冬美さんが座長を務められた、明治座の公演を観てきました。

    私が生まれて初めてカラオケで歌った曲は坂本冬美さんの「能登はいらんかいね」でした。我が家は、じいちゃんの代から坂本冬美さんフリーク。

    色気、艶、ユーモア、そして何よりとんでもない歌唱力が冬美ちゃんの魅力。「梅干しの会社で働いてたんだぞ、冬美ちゃんは。」そんなことまで教えられて育ちました。

    第一部では冬美ちゃんのお芝居を初めて観劇しました。そして第二部では生で「暴れ太鼓」が聴けて、死んだじいちゃんも喜んでいるような気がしました。

    歌手の方ってすごいですね。説明などなくてもドドンと直球で胸を突き刺してくるようなエネルギーがありました。冬美ちゃん、元気をありがとうございました。

    画像2: 張り切るほど、足がもつれているよ、私。

    娘を連れて散歩に出たら、街のどこからか音楽が聴こえてきました。

    歩き続けると「すみだストリートジャズフェスティバル」が錦糸町駅周辺で開催されていました。

    建物のエントランスや、広場でさまざまな方たちの演奏が楽しめるようで、私も娘と足を止めて2曲ほど聴きました。

    娘も身体を揺らしてノリノリで聴いていたのは驚きました。1歳児でもジャズって楽しいんですね。私のトランペットを貸してあげようかしら。

    街に音楽が溢れる1日っていいなぁと思いました。

    画像3: 張り切るほど、足がもつれているよ、私。

    久しぶりにお友達を誘ってランチをしてきました。メンタルが落ちている時は、やっぱり友達とゴハンをすること、とりとめもない話をたくさんすることに限るなぁと思いました。

    何か決定的なことで落ち込んでいるわけじゃなくて、ただ疲れていただけだったとか、なんとなくいつものルーティンから少し外れたかっただけだったとか、そんなことに気づいて、

    「ま、明日からどうにかなるか。ここまでも生きてこられたし。友達いるし。」と、能天気な気分がよみがってきます。

    一緒にパン屋さんで買い物なんかして、上機嫌になって帰りました。

    門前仲町にあります白トリュフの塩パンが有名なパン屋さん「トリュフベーカリー本店」さんに行きましたよ。

    こうやって自分をグイッと持ち上げているうちに、ふと、100点満点目指して努力するというより、赤点取らないくらいの、ほどほどでいいかもなぁと思い始めています。

    毎日100点取れるわけないですもんねぇ。

    仕事は100点目指さないとダメなんでしょうが、家事育児はいい塩梅にほどほどに。それが今の私には合っているかもしれません。



    画像4: 張り切るほど、足がもつれているよ、私。

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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