• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。41歳の誕生日を迎え、家族や仲間たちへの感謝の思いを新たにする白鳥さん。

    昔は心待ちにしていた誕生日も……

    画像1: 昔は心待ちにしていた誕生日も……

    12月11日は、私ごとではありますが誕生日でした。41歳になりました。

    「21歳です!」なんていうギャグを言う気力もございません。しっかり堂々とした声で発します。

    「私は41歳です!」

    しかしながら、今年はすっかり誕生日を忘れていました。

    娘を連れて実家に帰っていたのですが、その間に仕事したり、保育園のあれをしたり、家のあれをしたり、なんてことをやっていたら脳内がパンパンに。

    キャパオーバーになっている時に誕生日がやってきました。

    「明日はお姉さんの誕生日なんで。」と、弟が実家にスイーツを持ってきてくれて、ようやく気づいた塩梅なのです。

    弟よ、ありがとう。懐かしのヨーグルトケーキを食べてホッとひと息つきました。

    画像2: 昔は心待ちにしていた誕生日も……

    夫にはその前にお祝いしてもらっていたので、なんとなくもう終わっているような気持ちになっていたのもあるかもしれませんが、昔は心待ちにしていた誕生日も、今となっては平日です。

    普通の日になってきているなぁと思います。

    とはいえ、プレゼントをいただくと嬉しいものです。いつもの友人たちからも「何が欲しいの? リクエストしてね。」と連絡が来ました。

    数年前に彼女たちからもらったミシンはまだ箱から出してもいないのに……(いい加減に出してくれ。)健気で泣けてきます。

    そんなミシンに対する負い目があるもので、「もう欲しいものがないんだよ、みんなとゴハン食べに行けたらそれでいいよ。」と伝えても、「それはそれでやるんだから、欲しいものを言いやがれ!」と、なぜかプレゼントをあげる方が脅迫してくるので、それでは。と、マッサージ機をお願いしました。

    画像3: 昔は心待ちにしていた誕生日も……

    なくてもいいけどあったら嬉しいもの。肩こりが年々酷くなっている私。ヨガに行ったり整体に行ったりしているものの、忙しくて行けないことも多く、これがあったら嬉しい。

    リクエストすると早速、翌日には届くというスピード感。まったく、なんて有能な女たちなんだ。しかも「クーポン使えて3000円割引だったよ!」なんてことまで教えてくれる。有能なおしゃべりめ。

    そういえばその昔、この中の1人と誕生日にゴハンに行った時、店が暗くなって「ハッピバースデートゥーユー♪」という歌声と共にケーキが運ばれてきました。

    「やだ! サプライズしてくれたの!?」と、私がキャッキャしていたら、それは隣の席の人だったということがありました。

    「ごめん白鳥、誕生日忘れてた。」

    友人と爆笑したのもいい思い出です。

    あれからもう10年ほど経ちますが、毎年お誕生日を忘れずにお祝いしてくれる、おもしろ友人に感謝です。

    そして子供ができて、より思うお母さんのありがたみ。産んでくれてありがとう。家族、仕事仲間、友人のありがたみをじんじん感じた41歳初日の幕開けでした。



    画像4: 昔は心待ちにしていた誕生日も……

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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