• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。福島・飯坂温泉の旅館の女将さんから、わらびが届きました

    今年も極上のわらびが届きました

    数年前に福島県の飯坂温泉に、ニッチェの近藤ちゃん夫婦と私たち夫婦で旅行に行きました。

    そこで泊まった旅館の夕飯が美味しくて感動しました。旬のおかずが小鉢に30個ほど並べてられている、という御膳が出てきたのです。

    画像1: 今年も極上のわらびが届きました

    私たち全員がお酒好きというのもあって、これはおつまみにちょうどいい。しかも福島は日本酒が美味しい。ずっと呑んでいられます。

    しかも季節のものというのが嬉しいではないですか。朝食もそんな旬のものが、さりげなく添えられていて、とっても感動したんですよね。

    その時は春先だったので、山菜が中心でした。わらびやぜんまい、タラの芽、などなど。とってもおいしかったです。

    なんてことを、宿の女将さんとお話ししていたら、よかったら送りますよ。と、後日わらびが送られてきたのです。

    なんでも近くの山で採れるようなものばかりだから、気を使わないで受け取って下さいとのこと。

    とはいえ、それを摘みに行くのも大変だろうに、ありがたいなぁと。自分なりに煮たり炒めたりして、美味しくいただきました。

    画像2: 今年も極上のわらびが届きました

    その関係が数年間ずっと続いています。コロナ禍の時も途切れずでして。個人的には子どもが生まれたりして、なかなかお宿に行けずにいましたが、わらびが送られてくる度に温かい気持ちになっています。

    さて、そんなわらびが今年もやってきました。炒め煮をつくろう、おこわもいいな。

    残った分はニッチェの近藤ちゃんにあげようか、友人達に配ろうか。なんて連絡をしたら、私が料理をしたものを食べにウチに来たいという意見が多数で、今度「わらびパーティー」が開催される予定です。

    そうなると私の気分は女将さんです。せっかくのパーティーならば、もう数品つくりたい。シンプルにおひたしか? それともナムルのようなものか?

    あの日、小鉢がいっぱいに並んだおもてなしの凄さを、改めて感じました。あの品数つくるって大変です。

    のんべえにはありがたいけれど、つくる方はぐったりではないか。私はメニューを考えるだけで、手詰まり感すごいのに……

    よし。まずはひと足先に少しだけと、そのままおひたしでいただきました。

    画像3: 今年も極上のわらびが届きました

    シャキッとした歯応えの後に、ぬるっとした粘りがあって美味しい。

    そうなんです。いつもそのままで食べられる、あくぬきが終わっている状態で送ってくださるのです。

    なんというお心遣い。女将さんには勉強させられることばかりです。ちなみに水の中にわらびを入れた状態で冷凍すると長持ちするそうですよ。

    さて、「わらびパーティー」のメニューをそろそろ仕上げなくてはなりません。

    そして、女将さんさながらのおもてなしで、友人たちをアッと言わせるのだと、鼻息だけは荒くなる一方の私なのでした。



    画像4: 今年も極上のわらびが届きました

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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