• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、白鳥家の父の日のお祝いのお話です。

    父の日に、何を贈っていいか分からない

    少し前になりますが、父の日に、我が家でもささやかなお祝いをしました。

    あれ? 父の日って「お祝い」で合ってるのかしら? 「父の日おめでとう!」なんて言わないですよね。

    「父に感謝の意を表しました。」が一番正しそうですが、とにかく「お父さんありがとうの会」をやったのです。いきなり小学校の表現。

    画像1: 父の日に、何を贈っていいか分からない

    まず私の父には、ちょっとお高めのウイスキーを贈りました。

    父はお酒が大好きで毎日飲んでいるんですが、特にウイスキーが好きな様子で、以前、国産のウイスキーをあげたら喜んでくれました。

    なんでも、テレビで国産ウイスキーのドキュメンタリーを観たばっかりで、飲みたいなぁと思っていたのもあったらしく、タイミングもよかったんですね。

    今回はお店でオススメされたスコットランドだか、イギリスだかのものにしました。

    そこでしみじみ思ったのです。うちの父は分かりやすく好きなものがあって助かるなぁ。

    周りの友人たちに聞くと、「お父さんに、もう何を贈っていいか分からない!」とのこと。

    お酒飲まない、食べものもなんでもいい、無趣味、無頓着。というお父さんが意外とたくさんいるようで、「何を贈ったら喜ぶのか、皆目見当がつかない!」らしいのです。

    ゴルフや釣りが趣味なら、なんとなく贈りものも浮かびますが、趣味嗜好などありません! ときたら、どうしたらいいのでしょう。

    しかも40歳を超えた私達は、30回近くは何かしらのものを父の日に贈っていて、もうレパートリーがありません。何が欲しいか言ってくれた方がラク。もう贈らなくてもいいかな? と言うのが本音。

    知人のお父さんは「毎年ウナギがいいです。」と、ある年に宣言してくれたそうで、それはいいルールだなぁと思いました。

    さて、我が家の父の日ですが、娘はまだ1歳なので、私が気を利かせて用意するしかありません。

    正直、娘が自発的にやるまでは何もしなくていいのではないか? めんどくさい。という怠け者の考えがよぎりましたが、そこはグッと堪えて重い腰を上げました。

    今しかつくれないものを。と思いまして、Amazonで真っ白なうちわを買い、そこに娘の手形と、お父さんの顔を表現したと思われる、現代アートも真っ青の絵を娘が描いて「お父さんいつもありがとう⭐︎うちわ」をつくりました。

    汗っかきのお父さんならきっと使うでしょう。さらに私から娘とお揃いのチェリーTシャツをプレゼントしました。夫の芸名にかけてチェリー柄です。

    画像2: 父の日に、何を贈っていいか分からない

    今はなんのことか分からないまま、私に促されて「ハイ、ど〜じょ〜」と渡していましたが、これが自発的に何か用意してプレゼントするようになったら……と思うと号泣する夫の姿が目に浮かびます。

    父の日に何を贈っていいか分からないと言っていましたが、実のところ、子どもからの贈りものならどんなものでも嬉しいというのがお父さんの本音なのかもしれません。

    そんな当たり前のことを、新鮮に感じた父の日でした。

    画像3: 父の日に、何を贈っていいか分からない


    画像4: 父の日に、何を贈っていいか分からない

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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